トマスの疑い深い資産運用

30代半ばの日本人男性兼業投資家。日々勉強中です。

税金

ロバート・H・フランク『成功する人は偶然を味方にする--運と成功の経済学』★★★★

 なぜかビジネス系自己啓発書のような邦題になってしまっているが、副題の『運と成功の経済学』の方が内容に近い。前著『ウィナー・テイク・オール』から、いい意味で、言っていることが変わらない。

 有利が有利を・不利が不利を呼ぶマタイ効果により、成功には偶然の要素が極めて大きい。しかし、個人的・社会的な様々な要因により、人間は運の重要性を認めたがらない傾向にある。そして、運の重要性を認めない人は、恵まれない人に対して冷淡になる傾向がはっきりある。

 金持ちが一般人より消費するものの多くは、地位財・顕示的消費であり、軍拡競争で消耗しているだけの部分が多い。運の良かった金持ちに累進消費税をかけ、運の悪い人を救済することによって、金持ちの幸福もあまり下げることなく、社会全体の幸福を増すことができる。

 というのが主な主張。累進消費税のアイデアは、詳しく見ていけばいろいろ実行が困難なところが出てくるのであろうが、基本的には良いように思われる。

ジェラルド・M・ローブ『投資を生き抜くための戦い』32 投資と税対策

32 投資と税対策

 税金にはかまわず売りたいときに売る。

 これについてはもうこの一言でいいような気がします。

 唯一の例外は、税金に関する他人の不合理な行動につけ込もうとするときかと。自分の経験だと、2013年末の、来年から10%から20%へ税率が上がる、というとき、

「ずっと上がってきて大きな利益の乗った人が多い3085 アークランドサービスは、年内にいったん益出しする人が多くて、余計な売り圧力になってるだろうな。」

 と考えて、2013年末に少しずつ買って、2014年になってから少しずつ売ったら、少し儲かりました。もっとも、それすら余計なこと考えずにずっと持ってた方が正解だったわけですが。

 税金対策のために、ベストの時期を過ぎた長期のポジションを保有していると、他のグループに優位をゆずったり主力の座から降りた株を束で抱えることになりかねない。

 それで投機の成否が変わってしまう可能性を考えれば、税金のタイミングの変化ぐらいは気にしない方がいいと思います。払わなくてよくなるというならともかく……。

卍『馬券裁判“本人"が初めて明かす! 「馬券裁判 ─競馬で1億5000万円儲けた予想法の真実─」』★★★

馬券裁判“本人”が初めて明かす! 「馬券裁判 ─競馬で1億5000万円儲けた予想法の真実─」

 馬券裁判については、これまで報道で知っていたのとそんなに違いがなかった。

 4-5章は他の投資にも応用できそうな話が多く面白い。特にシステムトレードをやっている方は一読の価値はあるかと。

企業型確定拠出年金に全振り

 会社で企業型確定拠出年金に加入できるようになるそうだ。個人型では23000円/月までだったのが、55000円/月まで掛けられるようになる。

 節税メリットだけでも絶大であるため、迷わず最大まで振る予定である。

 商品はこれまで通り、外国株式のインデックスにする予定。

 30年近い長期で運用するものであるから、対象は株式で、かつ低コストであるべきであろう。また、日本の年金を補完するものであるから、日本以外を対象とするべきであろう。

『話しづらいけれど、話しておかないと後悔する相続と節税のこと』★★★★

話しづらいけれど、話しておかないと後悔する相続と節税のこと

 川合宏一著、武石竜著、関岡俊介著。タイトル通りの内容。わかりやすい。切り出し方まで書いてあるのが親切(?)。

 うちの親たちは退職前後の年齢で、具体的な資産額をきっちり知っているわけではないが、新基準では相続税がかかってもおかしくはないはずだ。そろそろ考えねばならないだろう。

初めての確定申告をしました

いちばんわかりやすい確定申告の書き方 平成28年3月15日締切分―――2016年版

 住宅ローン控除・ふるさと納税の寄付金控除・医療費控除を受けるため、初の確定申告をしました。

 証券関係は源泉徴収ありに統一していますので、損失になっている口座を選んで申告した方が得なはずですが、今回は松井証券のマイナス一万円だけなので省略しました。

 外国株PGの配当二重取られについても、労力に見合わないと考え、今回は割愛しました。

 という手順で行いました。

 確定申告書等作成コーナーが思いの外優秀で、思ったより大幅に早く終了しました。紙の書類に自分で書き込んでいく方式だったら、絶対に同じ時間では終わらなかったと思います。何冊か買った確定申告関連のムックや本も、ほとんど参照せずじまいでした。

岩松正記『【新版】フリーランス、個人事業、副業サラリーマンのための 「個人か? 会社か?」から申告・節税まで、「ソン・トク」の本音ぶっちゃけます。』★★★

【新版】フリーランス、個人事業、副業サラリーマンのための 「個人か? 会社か?」から申告・節税まで、「ソン・トク」の本音ぶっちゃけます。

 あまり真剣に読んでないけど、タイトル通りの内容で、読みやすい。おすすめ。

 私の場合、法人化した方がいいという状態は、少なくとも当分なさそう。

私の当面の税務戦略

ホントは教えたくない資産運用のカラクリ 投資と税金篇 2016

 というほど大げさなものではないし、今回初めて考えたものではないが、税金関係の本を読んだ直後なので、記憶が整理されているうちに一旦まとめておく。ちょうど年末でもあるし。

 私の場合、給与収入のみ考えた場合の所得税は、23%ゾーンであり、すでに投資の利益の源泉分離課税20.315%より高い。よって、常に総合課税より分離課税の方が得である。

 そして、確定申告の手間を考えないとしても、申告分離課税より源泉分離課税の方が得である。

 大きな利益を申告すると、住民税が会社に知られるとか余計な要素が増えたり、子ども手当の所得制限に引っかかったりするというマイナスがあるのに対して、利益はおそらくふるさと納税の限度額が上がるのみである。

 複数の口座で利益と損失が混ざる場合も、3年間の損失繰越も考慮して、損失と打ち消されない利益は、申告でなく源泉分離課税で終わるようにすべきである。

 ETF・REIT等は株式と損益通算できるが、先物・オプション・FXはできない。当面投資のメインは株式であるので、たとえばヘッジとして利用したい場合も、先物売りよりはインバースのETFの方がよい。

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