トマスの疑い深い資産運用

30代半ばの日本人男性兼業投資家。日々勉強中です。

物理

衝突断面積を広げる

 この記事でオレオレ用語の「衝突断面積」というのを説明なしで使ってしまっているのに気づいたので、順序が前後するが補足する。

 元々は物理学用語で、一般でも通じる用語で「アンテナを張る」と言う場合の「アンテナの広さ」という意味で使っている。本当の意味が気になる人は自分で調べてほしい。

 「アンテナを張る」と言うと、どうしても受信するという受動的なニュアンスが出てしまう上に、最終的にひとつの結果が重要だということや、確率の問題だという部分が、上手く表現できない。

 「衝突断面積(を広げる)」と言う場合、確率の連続的な大小の問題であり、ひとつの良い情報に巡り会うために自分自身も動いているというニュアンスが自然に出るのが気に入っている。

マーク・ブキャナン『市場は物理法則で動く―経済学は物理学によってどう生まれ変わるのか?』★★★

市場は物理法則で動く―経済学は物理学によってどう生まれ変わるのか?

 竹中正治先生経由で読む。

 かなり良い本であった『歴史は「べき乗則」で動く』と同著者なので期待したが、期待には及ばなかったかも。

 基本的に言ってることは間違ってないの思うのだが、従来の見方の描き方にやや藁人形叩きの気がある。

 ただ、私がすでに複雑系とか冪乗則とかに慣れてしまっているせいもあると思うので、その手の話題に馴染みのない人向けにはもう星ひとつぐらいプラスしてもよいかも。

岩井克人『経済学の宇宙』★

経済学の宇宙


 このツイートを見て、経済学の本で木村資生が出てきて何か意味があるならすごいことだと思って借りてきたが、外れ。

 ざっと見る限り、他にも進化論や物理学・数学の話はところどころに出てくるが、どれも私の判断ではファッショナブルナンセンスの域を出るものではない。

 経済学そのものとしてはすごい人なのかも知れんが、私にとってはちゃんと読む価値なしと判断した。

 本題からは外れるが、この本で紹介されているジョージ・ガモフ『1,2,3…無限大』は素晴らしくいい啓蒙書だ。経済・投資とは全く関係ないが。

 木村資生『生物進化を考える』もすごくいい本だ。優生学に関するところだけ、真面目に受け取るとちょっとヤバい記述だったおぼえがあるので注意。年代的にしょうがないと思うが。

 あと、分子進化の中立説はすでに支持するとか支持しないとかいう段階にある説ではないと思う。どんな条件でどこまで厳密に成立するかという各論の話はあっても、もはや当然という意味で。

ジェイムズ・オーウェン・ウェザーオール『ウォール街の物理学者』★★★

ウォール街の物理学者

 いわゆるクォンツについての本。科学者の列伝風に進みます。このテーマの科学啓蒙書としてかなりよくできていると思います。

 くだらない数学悪玉の陰謀論や、無内容なブラック・スワン言説への批判も個人的にポイント高いです。

 投資の役には立ちませんが、単に読み物としても面白いですし、知っておいて損はないでしょう。

30代日本人男性兼業個人投資家。日々勉強中です。
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