トマスの疑い深い資産運用

アラフォー日本人男性兼業投資家。日々勉強中です。

歴史

磯田道史『「司馬遼太郎」で学ぶ日本史』★

 タイトルはアレだけど『武士の家計簿』の人だからそれなりに面白いんだろう……と思ったが、実につまらなかった。なんだこれ。

「平和が大切だから戦争反対」というのは「幸福が望ましいから不幸を禁止する」ようなもの

 「不幸を禁止する」というのは、昔上の記事で見かけてからずっと気に入っている表現である。

 俗に「ジンバブエ的」とも呼ばれるような、ある種の典型的な誤りを表現するのに適切な標語だと思われる。

  • 平和が望ましいから戦争を禁止する
  • 正規雇用が望ましいから派遣を禁止する
  • 好況が望ましいから不況を禁止する
  • 物価が安いのが望ましいから高値で売るのを禁止する

 これらに共通するのは、その望ましくない何らかの状態が、誰かの悪意によって意図的に起こされることなのか、誰の意志にもよらずとも起こってしまうことなのか、を間違えていることだ。

 そう考えると、例のリストはさらに下に伸ばすことができる。

  • 健康が望ましいから病気を禁止する
  • 豊作が望ましいから害虫を禁止する

 ここまで来ると、現代人の目には明らかに馬鹿馬鹿しいが、数百年前までは、どちらも実際に行われていたことだ。

 数百年後にはリストの全てが明らかに馬鹿馬鹿しいと思える時代になっているだろうか。

岡本和久『長期投資道』★★★

 今の自分には特別目新しいところはないが、タイトル通りの良心的な内容に見える。

 大本の内容は1990年の本らしい。すぐに陳腐化するタイプの本ではなさそうとはいえ、注意。

グレアム・アリソン『米中戦争前夜――新旧大国を衝突させる歴史の法則と回避のシナリオ』★★

 興味深く重要な話ではあるんだけど、どこの誰でも言えそうなことしか言ってない気がして、いまいち。

ウィリアム・バーンスタイン『「豊かさ」の誕生―成長と発展の文明史』★★★

 過去書評。サウジで王族が拘束されて財産ぶんどられたみたいなニュースを見て思い出した。

 現代人が知っているような意味での「経済成長」が可能になるためには、

  • 私有財産制
  • 科学的合理主義
  • 資本市場へのアクセス
  • 輸送通信手段

 の4条件が確立しないといけないのだという話。

 サウジの話は、最初の条件に関係する。権力で好き勝手に財産を奪われたりする社会では、財産が役に立たないどころか、逆に危険を招いてしまうことすらあるということ。

片岡剛士『円のゆくえを問いなおす: 実証的・歴史的にみた日本経済』★★★

 過去書評。良かったと思う。

アダム・クチャルスキー『完全無欠の賭け 〜科学がギャンブルを征服する』★★★

 自分にとって特別目新しい話はなかったが、この系統の最新アップデートとしては相応しい本。

アダム・ファーガソン『ハイパーインフレの悪夢』★★

 過去書評。内容的には別に変ではないが、散漫すぎて非常に読みづらいしつまらない。もったいない。

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