トマスの疑い深い資産運用

アラフォー日本人男性兼業投資家。日々勉強中です。

バフェット

アリス・シュローダー『スノーボール ウォーレン・バフェット伝』★★★★

 過去書評。誰知らぬ者なきウォーレン・バフェットの伝記。

 ちょっときわどいことも書いてあったり、伝記として単純に面白かった。

 直接には投資の参考にはならないが、読んで損はないと思う。

ジェラルド・M・ローブ『投資を生き抜くための戦い』12 何をいつ買うべきか

12 何をいつ買うべきか

 実際の投資では、妥協は必要である。理想的な投資を行う条件が一度にすべてそろうことはない。たとえそのような機会があったにしても、その到来をすべて知るのは不可能に近い。
(中略)
 第一に、背景が総じて有利であること、つまり地合いが弱気で証券市場の流動性が高いことである。景気はすぐれず、またはやがて不況になることが予測される。
(中略)
 株価は、会社の経営状況が悪い、まもなく悪化する、または今後も改善の見込みがないなど、大方の見方を反映した値段のものがよい。同時に、買い手はこういった表面的な状況とは逆の意見を持ち、しかもその意見は確かな判断と信頼できる情報源によって裏打ちされていなくてはならない。

 繰り返しですが、この本の短期はあくまで投機の意味であり、長期の逆張り的思考もちゃんとあるということ。

 地合い、期待、意見――それらの証券価格への影響――を吟味することの重要性は、いくら強調してもしきれないほどである。買いの好機は、実際に本物の景気後退がなくても訪れることがよくある。そんなときは、不況の懸念があるのだ。利益と配当金は正常だが、一方で先行きへのいわれない不安が募り、価格が本来なら赤字を表すような水準まで下がると、問題の株はたいへん魅力的になる。逆に、有望な見通しが期待されるときは、たとえ会社の業績が正常よりもかなり低かったとしても、株には投機的に高値がつくことがある。
 このように買いの決定要素は価格に対してディスカウントされた利益であり、必ずしもその時点の実際の利益水準ではない。

 強調部(強調自体は元からある)は、「価格で」割り引かれた利益、の方が日本語としては自然な気がしますね。文脈的に誤解はありえなさそうですが。

 目的は常に、多数派が投機的と考えるものを買い、同じく多数派が投資に値するレベルに達したと思うときに売ることだ。この方針にこそ、安全と利益がある。まず考慮するベきは株価であり、企業のタイプや特徴などはその次でいい。

 うーん、やっぱりマウントゴックス破綻の時にビットコイン買っとけばよかったか……。(くどい)

 販売される製品やサービスは、あまり一般に需要の高いものでないほうがいい。なぜなら、そうなると政治的介入のターゲットになるからだ。

 ここは当時と現在では、政治の印象が少し違いそうなところですね。こういう意味で政府が経済に介入することはあまりなくなっているでしょう。あえて言えば、近年で一番近いのは総務省の「0円スマホ禁止」騒動でしょうか。

 理想的な投資対象は、購買心をそそるほどの安値ではそうそう見つからない。

 欲しいと思う株は安いと思う値段では買わせてくれないもの。バフェットの「まともな企業を素晴らしい安値で買おうとするよりも、素晴らしい企業をまともな価格で買うほうがいい」というのもそうか。

 いまは投資信託が目をつけていないが、のちに値上がりしたときには関心を示し、ポートフォリオに加えるような企業が望ましい。

 個人投資家の小型株投資のひとつの理想は、VC(ベンチャーキャピタル)から買って機関投資家に売ることだ、というようなことが言われますね。

ローレンス・A・カニンガム『バフェットからの手紙』★★★

 数字が結構出てくるのであまりオーディオブック向きではなかったかも。

 同時に、どちらかというと地味な話が多いので、何度もぼーっと流し聞きながら基本理念を定着させた方がいいという意味で、オーディオブック向きかも。

 どっちの効果が勝るか自分でもよくわからない。もちろん元の内容がいいので、どちらにしても悪くはない。

ローレンス・A・カニンガム『バフェットからの手紙 [第3版] ──世界一の投資家が見たこれから伸びる会社、滅びる会社』★★★★

 過去書評。初めて読んだときはこの版ではなかったと思う。手っ取り早く投資の役に立つ、というわけには行かないが、一度は読んでおくといいと思う。

ヴァホン・ジョンジグヨン『バフェット流投資に学ぶこと、学んではいけないこと―個人投資家にとっていちばん大事なノウハウ』★★

バフェット流投資に学ぶこと、学んではいけないこと―個人投資家にとっていちばん大事なノウハウ

 賞賛一辺倒じゃないのはいいけど、個人投資家と条件が違うことに関する部分は、常識的にわかることなのではないかという感想。

 税に関する価値観・イデオロギーに踏み込んだ記述も余計な気がするし、(私もどちらかというとその主張には賛成だが、)全体としてはいまひとつ。

バフェットの暴食と我慢のコスト

史上最強の投資家バフェットの教訓―逆風の時でもお金を増やす125の知恵

七つの大罪のうち、最も馬鹿馬鹿しいのは"嫉妬"である。嫉妬心を抱いたとき、あなたの感情はプラスではなくマイナスに動く。わたしは"暴食"とはよい関係を保ってきたが…。この先"色慾"におぼれることはないだろう


 他にもいくつかあったはずだが忘れたのでふたつだけ。こうしたエピソードは『WILLPOWER 意志力の科学』のような理解を通じて統一的に扱える気がする。

 意志力の総量に限度があるなら(間違いなくある)、何かを我慢しないことは、他の何かを我慢することとほぼ同義になる。自分にとって重要でないことで我慢しないことは、大事な部分で我慢するために賢明なことでありうる。

安間伸『ホントは教えたくない資産運用のカラクリ4 新バフェット流で資産形成』★★★

ホントは教えたくない資産運用のカラクリ4 新バフェット流で資産形成

 いままででカバーデザインとタイトルが一番おとなしくなったと思ったら、裏腹に内容はシリーズで一番いまいち。バフェットの部分は数多あるバフェット本の中で特に勝るところはない。

 タイトルからは予想できないが、Part3の内容はオプションで、その部分が意外にも一番よかった気がする。ちょうど先物・オプションの勉強しなければと思っていたところであるし。

スカイマークに関して多読に助けられていた可能性あり

 個人的に衝撃的なニュースが飛び込んできました。

 30歳にして実質アーリーリタイアされていた不動産投資家であるkyorosukeke氏が、スカイマークで食らって再就職されたそうです。このような事態に最も縁遠いイメージでしたので、すごく意外です。

 あまりの衝撃でスカイマークの件自体についても再考を余儀なくされました。これほどの方でも食らうのであれば、私が食らわなかったのはそれほど当然のことではなかったのではないかと。

 以前この記事で、

某氏の推奨を見て一度だけ検討したことはあるが、この業績では買う気にはなれなかった。

 と書きました。これはもちろん嘘ではありません。文字通りの事実です。

 しかし、改めて思い出してみると、私は

  • 倒産する可能性とその場合の損害
  • 倒産を回避する可能性とその場合の利益

 をそれぞれ考え、リスクベネフィット比をきちんと考慮した上で「投資に値しない」という判断をしたわけではありませんでした。

 どれだったかまでは思い出せませんが、バフェット関連本で読んだ(はずの)話を思い出して、真剣に検討する以前に、買うという選択肢を候補から外していたように思います。

 うろ覚えですが、

 空港や空は独占できないため価格競争にならざるを得ず、エアライン株への投資は歴史的に報われていない。同じ運輸業界のようでも、線路があるだけで本質的に独占になる鉄道会社とは好対照である。

 というような話です。

 そもそもdsan2000氏が推奨したほどの案件だったわけですから、自分もリスク・ベネフィットをまともに考慮し始めていたら、買うという選択に到っていた可能性があったのかもしれません。

 今からでは知りようのないことですし、この考察が今後に生かせるかもわかりませんが。

アラフォー日本人男性兼業個人投資家。日々勉強中です。
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