トマスの疑い深い資産運用

30代半ばの日本人男性兼業投資家。日々勉強中です。

★★★★★

J・D・ヴァンス『ヒルビリー・エレジー〜アメリカの繁栄から取り残された白人たち〜』★★★★★


 DON(@D0N12345)さんのツイートで知った。確かに非常に面白くて、夢中で読破してしまった。投資の役に立つかは微妙だが、アメリカ理解のために是非オススメ。

v-com2『運、タイミング、テクニックに頼らない! 最強のファンダメンタル株式投資法』★★★★★

 のv-com2さん2冊目の本。ファンダ系の初級者→中級者向けぐらいの位置づけか。素晴らしいと思う。

 特に後半の

  • 5章:資本政策
  • 6章:のれん・減価償却
  • 7章:キャッシュフロー
  • 最終章:投資哲学・メンタル

 あたり(目次の表現そのままではない)は、初心者が直感的にわかりづらいところを的確についていく感じというか、かゆいところに手が届く感じというか。とにかくいい。

 特に6章のエスクリの例はみきまるさんがやられたので有名な(?)話。エスクリは見ていなかったので、予兆たりうる変更があったとは知らなかった。

 また簿記知識の有用性についての記述を見て、以前買って自炊したきり読んでいない簿記のテキストを引っ張り出してきた。もう一度挑戦してみよう。

【AB】『デール・カーネギーの悩まずに進め 新たな人生を始める方法』★★★★★

 『道は開ける』の邦題の方で有名と思われる自己啓発書のド定番。オーディオブックが出ているのを知ったのでおさらいに買ってみた。本の方は思い出せないぐらい大昔に既読。

 若干キリスト教くさいのと、たまに現代日本人は知らないであろう(私にもわからない)人の名前が前提として出てきてしまうのを除けば、普遍的に良い内容。

ウィリアム パウンドストーン『囚人のジレンマ―フォン・ノイマンとゲームの理論』★★★★★

 北朝鮮危機関連でなんとなく思い出したので過去書評。原著が1992年となんと25年も前の本だが、今ざっと見直しても古いことによる問題は特にない。

 フォン・ノイマンの伝記としても、ゲーム理論とその意義に関する入門としても非常に面白い。おすすめ。直接的にではないが投資にも有用かもしれない。

ウォルター・ミシェル『マシュマロ・テスト 成功する子、しない子』★★★★★

 なんかもう日常語レベルになっていて、知ってるつもりになっているマシュマロテストだが、改めて読んでみると面白い。

 教育の話としても、自制能力全般の話としても、投資の話としても(?)非常に有用。おすすめ。

森岡毅『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』★★★★★

 『確率思考の戦略論』の中で出てきたので読んだ。

 宣伝の一環として、最初からベストセラーにしようと狙って書いたとか。確かに抜群に面白い。

 実は今まで一度もUSJに行ったことがないのだが、一度行きたくなってきた。

司馬遼太郎『関ヶ原』★★★★★

 司馬遼太郎は結構読んでいるはずだが、この『関ヶ原』と『項羽と劉邦』が好き。この話では「悪役」の家康が好き。印象に残っているところを3箇所抜粋。

 島左近と石田三成の会話。投資では「徳」なんて言葉あまり聞かんけど。

「古来、英雄とは、智弁勇の三徳備わったる者をいうと申しまするが、殿はその意味では、当代太閤をのぞけば、家康とならぶ英傑です」
 ――しかし。
 と、左近はいう。
「智弁勇だけでは、世を動かせませぬな。時には、世間がそっぽをむいてしまう。そっぽをむくだけでなく、激しく攻撃してくるかもしれませぬな。真に大事をなすには、もう一徳が必要です」
「つまり?」
「幼児にさえ好き慕われる、という徳でござるな」

 家康の秀吉・三成評。「株の儲けは我慢料」と言いますな。

「かの秀吉という仁は、筑前守と申したむかしから智恵がよくまわり、瞬時も手足をやすめず、さまざまな手を打つのにいそがしい仁であったが、しかしここは一番待たねばならぬとなると、大地が腐るまで我慢をするという気根があったな。三成にはそれがない」

 家康のギャンブル観。勝つべくして勝つということ。

「ばくちは勝つためにうつ。勝つためには、知恵のかぎりをつくしていかさまを考えることだ。あらゆる細工をほどこし、最後に賽をなげるときにはわが思う目ががかならず出る、というところまで行ってから、はじめてなげる。それが、わしのばくちだ。(中略)まことのばくちうちというものは、運などにはたよっておらぬ。わが智恵にたよっている。(中略)このばくちは、百や千の小銭を賭けているのではない。わしの生涯、わしの地位、領国、そしてわし自身を賭けている、負ければなにもかも無くなる。あだやおろそかにはこの勝負を考えておらぬ」

デビッド・アロンソン『テクニカル分析の迷信――行動ファイナンスと統計学を活用した科学的アプローチ』★★★★★

 yäsü(@yasuFX)氏のブログで知ってkindleunlimitedでタダ読み。

 すごくよい本だと思う。特に最初の3章が「投資のための科学(的方法論)入門」として完璧に近い。

 それ以降の統計やテクニカル分析そのものは、システムトレードでもしようというのでなければ、個人で使う機会はまずないだろう。私もたぶん一生使わない。でも、最初の3章しか読まないとしても十分な価値あり。

 自分のバックグラウンドが自然科学系でよかったと思うのは、まさにこの本で注意されているような罠を、すべて丸ごとパスできているということだ。仮に試行錯誤の経験だけで突破しようとしたら何十年、あるいは一生を棒に振りかねない罠だ。

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