トマスの疑い深い資産運用

アラフォー日本人男性兼業投資家。日々勉強中です。

経済・金融一般

いつの間にか商品の容量が減る問題と貨幣錯覚

 昔から定期的に沸くネタだが、どうも過去最大のブームのようなので記念に。広義の貨幣錯覚が与える影響を身近に感じられる良い例だと思う。

 ちなみに、この話の最古の記憶は、スティーヴン・ジェイ・グールドのエッセイ『ハーシーのチョコレートバーにおける系統的体小化』 。

 消費者の貨幣錯覚と損失回避的姿勢のおかげで、値上げはとても大きな反発を招く。

 そのためインフレに対抗するには、値段を据え置きにして量を縮小するしかない。

 徐々に縮小していくと、どこかで許容できない限度に到達するが、ただ値上げすることはできないので、値上げと巨大化をセットにすることで対応する。

 そのため多くの商品は「値段一定で徐々に縮小」と「値上げと同時に一気に巨大化」のパターンを繰り返すことになる。

松井証券の信用買評価損益率がプラ転


 もうすでに何日も前の話だが、記念に。アベノミクス始まってすぐの時以来ってことになるな。まだ憶えている。

知性のチューリング完全

 今後、脳の解明と人工知能の開発が進めば、どこかで、知性についての、計算理論のチューリング完全にあたる概念が確立すると思う。既知または予想しうる将来知りうる宇宙の範囲で最初にそれを備えたのは人類だから、仮にホモサピエンス完全とでも言おうか。

 それを人間は備えていて、他の動物・現在の人工知能は備えていないこと、それを備えたもの同士の違いは、どれほど大きくはあっても程度の問題・時間の問題であり、本質的・絶対的な差ではない――少なくともそう見なすことができる――ことが判明するだろう。

 それにより、(実際やるかどうかはともかく)原理的にも人間には絶対に不可能なことができる人工知能は作れないこと、人間より絶対的に優れた知性を持つ神とか宇宙人とかは当然ながらただのファンタジーであること、などが納得されるようになると思う。

 同時に「宇宙の真理が発見されたが、それを理解するには脳細胞が2,3個足りなかった」というようなシチュエーションは実在しえないし、いかなる努力を用いても相互理解不可能な異質の知性、といったものも存在しえないこと、などがわかると思う。

サイコロジカルを初めて知った

 テクニカルにあまり興味がないので、『株式投資これだけはやってはいけない』で、サイコロジカルという指標のことを初めて知った。

 サイコロ転がして決めるんじゃなかったんかい!? ……というのは冗談としても、これって要するに数値化された「ギャンブラーの誤謬」そのものじゃないの?

 サイコロ転がして決めた方がマシなんじゃないの!? だからといって逆張りに使えるわけでもないし、やっぱりあまり役に立たない気がする。

ストライサンド効果


 おけら@臆トレManager4545(@okera1127)氏の一時凍結騒ぎで思い出した言葉。

 自分に都合の悪い情報を消そうとして、かえって広めてしまうことを指す。概念そのものはわかりやすくても、ストライサンド効果という名前が思い出せなくて毎回困るので、一度ここに載せておく。そうすれば忘れないだろう。

電子資産の相続について


 このツイートをきっかけに考えた話を適当に。

 うちには、長年にわたって電子化した書籍やらmp3化したCDやらの電子資産が沢山ある。子供は、家でかかっているBGMなどの形で、すでにその恩恵を受けているし、自分で本が読める年齢になれば、さらにその恩恵は大きくなるだろう。

 ITの進歩は教育機会の均等化に繋がる場面もあれば、生まれの差による格差をさらに広げる側面もあるのではないか。

 Kindleで買った書籍は相続できるのだろうか? Steamで買ったゲームは? ちゃんと調べてないが、おそらく今はNoだろう。個々のアカウントに紐付くものとなっているのだと思う。

 しかし、死んだ後もacc/passさえ教えてもらっていれば、実質的には相続できるのではないか?

 たぶん規約としては死んだら契約解除されることになっているのだろうと思うが。処理はどのぐらい厳密に行われているのだろう。というか、死んだら取り上げられる資産なんて他にはあまりないと思うが、それでいいのか?

 問題になった例はあるのか? ITを日常的に使いこなしている世代が寿命で死ぬようになってくると、これからもっと問題になるのだろうか?

 相続を考えなくても、家庭内で子供や家族に端末を貸して読ませるぐらいのことは、普通に行われているのではないかと思うが、これも厳密に言ったらダメなのではないか?

 端末がもっと進歩して、生体認証やAIで常にユーザを把握するようになれば、また状況は変わってくるだろうか? その場合、貧しくても勉強できる要素と、単純に金がある側が有利になる要素とのバランスは、どう変わるだろう?

囲碁将棋を知性の代表と捉えるのは正しくない

 囲碁で人類完敗のニュースをきっかけに、AIとかシンギュラリティ(笑)をめぐる議論によくある誤りのひとつについての話。

 にも通じる話なのだが、囲碁・将棋などが、(人間)知性の代表あるいは頂点であるかのように見なされているのは、端的に言って間違いである。

 AlphaGoは確かにすごいけれども、囲碁のルールそのものは極めて単純で、最もコンピュータ向きの題材なのである。あくまで有名ボードゲームの中で探索すべき局面数が最も多かったというだけなのだ。

 今すぐに雇用が危ういのは、あくまで脳でコンピュータ(向きの計算)をシミュレートするのが能であった人、それが人間にとって不自然であるが故に希少で優位性のあった仕事である。

 「コンピュータ」という単語は元々人間の職業を指す言葉だった。そろばんや筆算で計算するのが仕事です、という人がいなくなってからすでに何十年も経つ。その次ぐらいにコンピュータ向きの仕事がプロ棋士だったというだけなのだ。

 コンピュータがまたプロ棋士の次ぐらいにコンピュータ向きの仕事を奪うにはまた十年単位の年月がかかるだろう。

今の暗号通貨は往時のファイル交換ソフトみたいなものであろう

 ちゃんとは見てないが暗号通貨が上がりまくっているらしく、マウントゴックス破綻の時に、家庭内で「今買えば儲かるだろうなあ」と言っていた憶えがある私としては、非常にメシマズである。

 しかし、メシマズを抜きにしても、現在の暗号通貨そのものには、いまだ懐疑的である。

 ブロックチェーンの技術自体は、公開鍵暗号そのものに匹敵するぐらい革命的な発明であり、長期的には「世界を変えた」と言いうるレベルのものになるだろうと思う。

 しかし、その時誰もが使うレベルで流通しているのは今のビットコインをはじめとする暗号通貨ではなく、ビットドルあるいはビット円・ビットユーロ・ビット人民元とでもいうべき別の何かであろう。

 ここで詳しく扱う余裕はないが、今現在の暗号通貨は、技術的にも政治・社会的にも、小手先では如何ともしがたい大きな制約を抱えているからだ。

 今日時点の暗号通貨は、いわば往時のファイル交換ソフトみたいなものだろうと思う。

 関わっている人は、大抵賢くていい人である。そして違法か違法ではないかと言えば違法ではない。でも実情というか本音は結構グレーである。

 p2p技術が当たり前になり世界を変えたからといって、当時のファイル交換ソフトやその文化が公のものになった訳ではない。

 確かに、マウントゴックス破綻の時に買っとけばよかったなあとは思う。金銭的には怠慢だったと思う。

 しかしそれは、ファイル交換ソフトが流行っていてDLが合法だった頃に沢山やっとけば得しただろうなあ、と思うのと同レベルの話であって、何らかのifで買っていたとしても、やはり技術的興味のレベルに留まり、ドーンと買って儲けることはできなかった気がする。

 なおこれは自分の予想と投資スタンスの話であって、やっている人に文句があるわけではない。グレーなところに突っ込んでリスク取る人は、世の中に必要だと思うし、それで儲かるなら優秀な投資家ということであるわけで、大いに儲けてほしいと思う。

アラフォー日本人男性兼業個人投資家。日々勉強中です。
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