トマスの疑い深い資産運用

アラフォー日本人男性兼業投資家。日々勉強中です。

経済・金融一般

戦争とニセ科学には逆相関があるかもしれない

 人間がいわゆる「科学的」思考が苦手だということは、繰り返し立証されている。進化環境で生き残るのに科学的思考はそんなに役に立たず、(科学的でない人間を相手の)政治の方が大事だったからであろう。

 にも関わらず、今日科学が重要視されるのは、科学技術が経済競争と戦争の勝敗に直結するものだったからだろう。

 すると、戦争や軍事的脅威の顕著な減少は、相対的に科学の軽視を招くのではないだろうか。経済における科学技術の重要性が全く減っていないので、その影響は決定的にはなっていないにしてもだ。

 かつてアメリカが理科教育に力を入れた背景には、宇宙開発(≒核ミサイル開発競争)でソ連に負けるのではないかという恐怖があった。

 常にアラブに負けたら国家消滅という恐怖があるイスラエルは、宗教勢力がとても強い関わらず、科学教育は非常に優秀な国だ。

 うろ覚えだが、オカルト的で有名だったナチスドイツもアトランティスとか電気人間とか信じてた極端なオカルトは弾圧したらしい。

(当たり前だが、別にナチスを評価しているわけじゃなく、極端な電波は現実世界で何をするにも邪魔で、ナチスといえども戦争には勝ちたかった、と言っているだけだ。)

 逆に言えば、戦争や国家間経済競争がないか厳しくない環境、石器時代同様非科学的な人間の投票や購買で結果が決まるような平和で民主的な時代には、非科学的でも構わないか、かえって有利にもなりかねない。

 これは昨今のフェイクニュース問題の根本にあるもののひとつではなかろうか。ここ20年ばかりの日米はかつてないほど、この状況に当てはまっていたように思われる。

 冷戦終結以降、中国やロシアがいくら何をどうこうしても、アメリカは経済・軍事的に圧倒的に強すぎた。過去形ではなく、現在ですらまだ十分にそうだ。

 なんらかの歴史のifで、現在中国が、かつてのソ連並みにアメリカとガチで世界を二分する力を持っていたらどうだったか。現在イスラム世界が巨大な統一政体で、ヨーロッパに侵攻することが可能な力を持っていたらどうだったか。

 アメリカやEUや日本で、これほどフェイクニュースやニセ科学的風潮が放置されえただろうか。たぶんされなかったのではないだろうか。

 敵国からの天然痘テロや炭疽菌ミサイルの可能性が、たとえ0.1%でも現実的にありうる状況であれば、EM菌信者やワクチン反対運動活動家は、おそらく投獄されるのではないだろうか。それがいいことかという議論は別として。

 EUやアメリカはロシアの脅威に気づいてフェイクニュースの取り締まりを強化してたりするし、日本も中国の軍事圧力の高まりに伴い、オカルト・非科学天国の状態は放置されなくなっていくのではないか。それが前より幸せかどうかはやはり別として。

増資はタイムマシンみたい

ドラえもんだらけ

 6200 インソースの増資をきっかけに思いついた話。

 数年分の成長を織り込んだような高い株価で増資できるってのは、いわば、数年後の豊かになった・なっているはずの自分(の株主)からお金を借りてこられるようなものだな。ドラえもんのタイムマシンみたいだ。

 もちろん、その成長が期待外れだったりすると、かの有名な『ドラえもんだらけ』のエピソードみたいになりかねないわけだが……。

 数年後の成長を織り込んでいるかどうかと今買う/売るべきであるか否かは別問題なので注意。あと当然、成長が期待外れに終わりそうと言っているわけでもない。むしろ期待している。

恐怖指数の恐怖

2049ETF

 昨日2/6は、全体の急落もさることながら、2049 NEXT NOTES S&P500 VIX インバースETNの早期償還のニュースが印象深かった。

 VIXはオプションのボラティリティから計算される指数で、株とは逆相関する(株では一般に下げるスピードは上げるより速いことから来ていると思われる。)……というところまでしか知らなかった。


 説明見ても、何をしようとしているかぐらいはわかるが、実際にどう計算されるかはすぐには全然わからん。オプションだけでも十分複雑なのに、さらにそのボラティリティとなるとな。

 実際に売買しないのであれば、プットオプションの裸売りでずっと儲けていた人が、実際に暴落が来てしまって一撃破産……というよくある(?)コツコツドカン話のETF(ETN)版、と理解しておけば十分だと思うが。


 あと正規の記事でも、償還条件についての情報が間違っていると思われるのが見うけられた。

 理解できないようなややこしい商品は避けるべきという基本を改めて実感した事件だった。

公益資本主義ヤバすぎ

 名前だけは目にしていたような気がするものの、たぱぞう氏の記事で初めて意識に止めた。

 一目でヤバい。経済学なんも知らない人間が道徳的直感に基づいて決めた感ありあり。

 いやもう、単に少子高齢化だけで衰退国まっしぐらなのに、こんなん採用されたら、後進国まっしぐらですわ。

 投資家としてのポジトだけでなくて、これを推進する勢力には全力で反対する。と言っても、選挙の時にちょっと注意するぐらいしかできることはないけど。

不便によるセキュリティ

 投票が電子化されない理由としてよく言われることなのだが、不便≒高コストは、それ自体が一種のセキュリティとして働く側面がある。

 国政選挙の投票がネットできるようになったとして、通信が傍受されて改竄されていないことを、サーバーがクラックされて結果の数字が変更されていないかを、どうやって確認できるだろう。

 確認できたとして、負けた候補とその支持者をどうやって納得させられるだろう。容易ではないことは明らかだ。

 選挙の度に大勢の人が動き、何億・何百億という費用がかかるのは無駄に思えるが、クラックするのにそれ以上の費用をかけなければならない物理的システムなのだと考えれば、少なくとも馬鹿げていると一蹴できないことはわかるだろう。

 もちろんコインチェック特大GOX事件に関連して思い出したことだ。秘密鍵の漏洩自体は別の問題としても、数百億円が一瞬で電子的に送信できる便利さは、それが一瞬で盗まれる危険と表裏一体である。

コインチェック特大GOX事件 その2

pata46

 とりあえず返金発表後一日ぐらいの異様な空気は記憶に留めておきたい。自分は『パタリロ!』のあるエピソードを連想した。

 その後予想通りというか、徐々に希望が持てない方向に行っているようだが、中でも自分にとって決定的なのはこれ。

2018年1月31日、弊社コインチェック株式会社の運営する公式ブログにつきまして、以下の通りメンテナンスを行いますので、お知らせをいたします。

公式ブログメンテナンスについて

日時 : 2018年1月31日 18:00頃より開始(日本時間)
内容 : ブログへのアクセス、及びブログ記事の閲覧が不可となります
目的 : 安定性向上のため

なお、再開の時期は未定となっております。メンテナンス中のお知らせに関しましては、弊社コーポレートサイト、及びSNS等にて行ってまいります。

 ブログのメンテナンスで再開未定ってちょおま。コインチェック側が善意である確率は限りなくゼロに近づいたと思う。(元から低かったが。)

 この件については自分が仮想通貨界隈に不案内なせいではないと確信できる。あらゆるデータを隠滅あるいは改竄して、夜逃げ準備の最中と考える方が自然だと思う。

コインチェック特大GOX事件

CCGOX

 そのうち起きると予想されていた特大GOX(注:マウントゴックス事件にちなみ暗号通貨を盗まれたり紛失したりすることをGOXすると言う)がついに発生。

 直接の被害には遭っていないが、滅多にない経済事件をリアルタイムで体験するのは大事だと思い、記者会見までずっと見ていた。純粋にニュースが気になって夜更かしするというのは、911以来だ。

 事件の経緯そのものは、いろんなニュースサイト等でこうして記録されると思うので、個人的なメモだけ。


 自分にとっての第一報はこれだった。直接フォローはしていないので、フォローしている誰かのリツイートだったと思われる。

 NEM(XEM)という暗号通貨自体、個別に意識するのは初めてだったが、ブロックチェーンというものの特性上、この時点で特大GOXであるとほぼ確信。

 ビットコインFX(?)の口座を持っていて資金を入れていたら、ここで即ショートして、ほぼノーリスクで5-10%ぐらい儲けることができただろうと思うが、持っていなかった。

 第一報から情報が広まっていく過程を見ていたが、株勢はみんな言っているが、とても織り込みが遅いと感じる。やまもといちろうのYahoo記事ぐらいからようやく反応したような。







 自分のTLで気づいただけでも、片手の指では収まらない人数が影響を受けている。株クラでそうなら仮想通貨界隈(?)ではとてつもない規模なのだろう。



 フォローしている人ではないが、数億円入れていてバイアスによる希望的観測に流されているように見える人がいたり、両津氏は発想がマジで両さんだったり。


 NEMの開発者(?)にいる日本人ホワイトハッカー(?)の17歳JK発言を真に受けている人が結構いるのに驚く。「17歳」という時点でまず井上喜久子を連想するのは今は普通ではないのか? ジェネレーションギャップを感じる。

 28日未明に保障方針の発表。この後どうなるか。

ブロックチェーンの本質は「非集権にも関わらず改竄不能の情報」


 ブロックチェーンの肝は、非中央集権どころか、(計算力ベースで)50%未満でしかなければ、悪意を持った者が大量に入っていてすら、改竄不可能で一貫した一連の情報が保てるということ。これに尽きる。すべてはそこからの派生である。

 すべての記録が改竄不可というところから、送受信はできるのにコピーができない電子的なモノ、という一見従来の直感に反することが実現可能になる。

 過去の全ての記録が絶対に正しいと魔法で保証されるなら、ある人が1トークン受信したという記録は(また送信したという記録が追加されるまで)その人が持っている1トークンに他ならない。

 すると、そのトークンをお金と見なして扱っても問題は起きないことになる。現実の一万円札が「日本銀行はこの紙を持つ人に一万円分の信用を送ります」と記録された改竄不能(法律と印刷技術により)でコピー不能(物理法則により)なトークンであるのと同じだ。

 それが要するにビットコイン。現在のほとんどの暗号通貨は技術的な細部は違っても、ほぼどれも同じだ。改竄・コピー不能を担保するものを、法律と物理法則から、計算力と暗号理論に置き換えたのがブロックチェーンだ。

 ビットコインは、ほぼ2重使用を封じるためだけにブロックチェーンを使っているのであって、ブロックチェーンそのものと通貨は、必ずしも関係がない。非集権で改竄不能の情報、という本質の方が、遥かに可能性が大きい。

 たとえば、不動産の登記はなんのためにあるのだろう? 土地が誰のものかという重要情報を改竄されずに保つためだ。記録すること自体は難しくない。それに関わる役所や行政書士といった人間は、ほぼ改竄を防ぐためだけに存在し、給料をもらっていると言ってよい。

 銀行だってそうだ。銀行システムにものすごいコストがかかり、銀行員の給料がよいのは、なぜか? お金の勘定や保管がものすごく困難な仕事だからじゃない。エラーやミスを防ぎ、不正・改竄の誘惑に耐え(させ)る方法が、今はそれしかないからだ。

 事程左様に、つまるところ情報の改竄や間違いを防ぐためだけの仕事、というのは、実は結構ある。それらがすべて、原理的には、そこらのPCの群と電気代で丸ごと代替できるというのが、ブロックチェーンのもたらしうる影響の本質的部分だ。

 将来、計算力やデータ容量がもっと安価で豊富になったら、身の回りのあらゆる端末がブロックチェーン検証(ビットコインでいうマイニング)に参加し、あらゆるライフログ、あらゆるデジタルデータが、一切改竄できない、SF的厳密世界が可能になるかもしれないのだ。

 近い未来の応用としては「実質的に情報の改竄を防ぐためだけの仕事」に当てはまりそうな職業を目指すのは避けた方がよいと思われる。これらは確実に、コンピュータに奪われる仕事になる。今日「そろばんで計算をする仕事」がないのと同じぐらい確実だ。

アラフォー日本人男性兼業個人投資家。日々勉強中です。
記事検索
最新コメント
リンク集
Google記事検索

アクセスカウンタ
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: