トマスの疑い深い資産運用

アラフォー日本人男性兼業投資家。日々勉強中です。

投資哲学

金の卵を産むニワトリとアマゾン

 自分がある会社を経営しているとしよう。純金の卵を産むニワトリが実在して、なぜか自分だけが、普通のニワトリ程度の価格で買えるとしよう。絶対全力で買うだろう。

 会社の利益は毎年(全部ニワトリの購入代金に消えるので)ゼロである。しかし、この会社は言うまでもなく超ウルトラ優良企業である。

 (少し前までの)AMZNが利益の出ない会社であったというのは、たとえ話で言えば、そういうことだ。

 要点は「金の卵を産むニワトリ」に投資し続けられるのであれば(それが難しいのだが)利益はゼロで配当も出さない方がいいというのは、別にアマゾンに限った話ではないし、税金等を考慮しなくても当たり前のことだということだ。

指標は無視するためにある


 たぶんこれをきっかけにTLで色々なされたPER論議を見て思い出した、ある程度前から頭の中にある標語。「指標は無視しろ」ではないことに注意。あと当然ファンダ前提。

 一般に「この銘柄はこの指標がいいから買う!」というのではだめで「この銘柄はこの指標を無視しても買える!」という判断のための材料であるべき、という意味。

 指標というものがなぜ存在し、指標と呼ばれているのか? それは正しいからだ。多くの人が認め、長い間変わらないほど、圧倒的に正しいからだ。

 そして、二次思考をするならば、市場平均を上回るにあたっては、自明に正しい考えには何の価値もないし、圧倒的に正しい考えには、ほとんど価値がないのだ。

専業個人投資家はどうやってメンタルヘルスを維持するのか?

 血のバレンタインから3ヶ月以上経って、ようやく主観的なメンタルヘルスが完全回復したような気がする。

 その期間で実体験したが、兼業であることは、メンタルヘルスを保つにあたって、単に収入が途絶えないという以上の効果があるようだ。

 本業の仕事で忙しくしていたり、(上手くいっていれば)成功体験が得られたりするからだ。

 一般論として、専業の人は、投資で上手く行っていない時、どうやってモチベーションを維持しているのだろうか? あまり思いつかない。

「少し勝つと教えたがる」のは自信がないからか


 ①-③まではほとんどトートロジーレベルで、失敗に繋がって当然と思えるが、少しだけ興味深いのは、必ずしも自明でない④。

 よく言われることであるが、本当に有意に勝てる方法があるならば、それは飯の種であり、他人に教えるのは自殺行為である。

 にも関わらず教えたがるとすれば、普通に考えれば、

  1. それは本当は勝てる方法ではない
  2. 儲けること以外が目的になっている
  3. 教えることが自殺行為となる原理を理解できていない

 のいずれかであろう。このうち2,3が失敗に繋がる理由もまたほぼ明白と思える。この中で興味深いのは1だ。

 本当は勝てる方法ではないとわかっていて教えたがっているのだろうか? 情報商材屋などでは実際にありそうなシチュエーションだが、今想定しているのはそういう話ではない。

 本当に勝てる方法だとわかっていて教えたがっているのだとすれば3の方になるが、基本的な原理原則もわからない人間が、本当に勝てる方法がわかって、それを自分がわかっていることもわかっている、などということがありうるか?

 となるとどちらも不自然で、1のパターンは、

  1. それは本当に勝てる方法かどうか自分でも自信がない

 とした方が正確なのではないか。

 自分でもそれが本当か自信がないから、まぐれかどうか確信できないから、それが本当に勝てる方法だと思いたい。他人に教えたいというより、それによって自分自身を説得して安心させたい、という自己欺瞞の要素が強いのではないだろうか。

 この見方ならば「少し」勝つと教えたがる、の部分まで綺麗に説明がつく。まぐれか自信がない最初にこそ信じたい要求は強く、実際に多く勝つまでには平均への回帰によって否定されてしまうからだ。

上がり始めたら買え。下がり始めたら売れ。


 確かに、リチャード・ファインマンの原子論の逸話よろしく、世界が滅んで、たった一言の相場格言しか後世に残せないとしたら、これを選ぶべきかもしれないと思える。

「平和が大切だから戦争反対」というのは「幸福が望ましいから不幸を禁止する」ようなもの

 「不幸を禁止する」というのは、昔上の記事で見かけてからずっと気に入っている表現である。

 俗に「ジンバブエ的」とも呼ばれるような、ある種の典型的な誤りを表現するのに適切な標語だと思われる。

  • 平和が望ましいから戦争を禁止する
  • 正規雇用が望ましいから派遣を禁止する
  • 好況が望ましいから不況を禁止する
  • 物価が安いのが望ましいから高値で売るのを禁止する

 これらに共通するのは、その望ましくない何らかの状態が、誰かの悪意によって意図的に起こされることなのか、誰の意志にもよらずとも起こってしまうことなのか、を間違えていることだ。

 そう考えると、例のリストはさらに下に伸ばすことができる。

  • 健康が望ましいから病気を禁止する
  • 豊作が望ましいから害虫を禁止する

 ここまで来ると、現代人の目には明らかに馬鹿馬鹿しいが、数百年前までは、どちらも実際に行われていたことだ。

 数百年後にはリストの全てが明らかに馬鹿馬鹿しいと思える時代になっているだろうか。

レームダックの概念は株にも応用できそうだ

 習近平の任期廃止や自民党総裁の3選可否に関連して思ったことだが、レームダックの概念は株価にも応用できるのではないか。

 「政治家の任期」は特殊であり、単に「ある一定の権力を振るい続ける期間」ではない。「今現在の権力」自体が、「あとどれぐらい権力を振るい続ける(と予想される)か?」、によって決まる部分があるからだ。

 もうすぐ権力を失うと決まっているならば、そんな奴の言うことに従う意味はなく、今現在の権力自体が失われる。レームダックという概念が意味しているのは大雑把に言えばそういうことだ。

 これは互いに将来を予測して行動する主体であればこそ生じる、あらかじめプログラムされた権限に従って動くだけのロボットであれば、こうはならない。

 株価にもそういう側面がある。「今現在の株価」は単にファンダから決まる一定の価値ではない。「あとどれぐらい上がる/下がる(と予想される)か?」によって決まる部分も大きい。

 もう上がる余地がないのが誰の目にも明らかなのであれば、誰も買わないので現在の株価自体が下がる。もう下がる余地がないのが誰の目にも明らかなのであれば、誰も売らないので現在の株価自体が上がる。

 まあ予想・期待が株価に織り込まれている、と言えば当たり前のことではあるが。

 ……そんなことを考えて調べていたら、レームダックは元々株(株価ではないが)に関係する用語だったらしい。意外。

出金ポリシーと生涯勝ち逃げ確定



 自分の場合、きっちり決めているわけではないが、以前

 などで書いたように、元の木阿弥にしてしまわないことは意識して、出金はしている。

 単に現金として出金するだけではなく、リスクを取って増やすべき資金と、減らさずに守るべき資金を、心理会計的に分別して、前者から後者へは一方通行となるようにしている。

 具体的には、メイン口座以外の投資口座、3倍優待口座・NISA・ジュニアNISA・海外株(現在AMZNのみ)などは、基本的に完全放置の長期投資のみとして、何があってもそこからメイン口座には戻さない方針である。

 現在のメイン株口座の総額は、すでに税・手数料引き後の総利益を下回っており、メイン口座が壊滅した場合は大人しく株を引退するつもりである。つまり何があっても生涯損益では勝ち逃げ確定ということである。

 そういうメンタリティでやっていると、逆に大儲けもできないかもしれないが、家も買わず他口座への分散もやっていなかったら、血のバレンタインでもっと食らっていたのは確実なので、今のところ間違ってはいなかったと思う。

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