トマスの疑い深い資産運用

アラフォー日本人男性兼業投資家。日々勉強中です。

投資哲学

知的作業の3レベルを意識すると捗るかも

 人間の知的作業には、

  1. 自ら乱数を振りだして情報を生成する必要がある仕事
  2. すでに存在する情報を刈り込む仕事
  3. 単に情報をある形から別の形に移し替える仕事

 の大きく分けて3レベルがあると思う。

 もうちょっと平たく言うと、

  1. ウンウンうなって考え思いがけず解決する作業
  2. 判断や取捨選択が必要となる作業
  3. 本能&準本能のみで機械的にできる作業

 とも言える。

 各レベルで代表的なものをあげると、

  1. 作文・プログラミング・何かを初めて作る・議論
  2. 読書・知らない場所に行く・何かを選ぶ・通常会話
  3. 軽い読み物・通勤通学・日常の家事・(一方的に)話を聞く

 1は完全に頭が整理され気力も充実していないとできず、夕方や夜あるいは寝不足の日には全く進まない。2は多少なりとも意志力・決断力を消費する。逆に3は不調の時でもほぼ変わらずにできる。

 これを意識してスケジュールを調整すると捗るかもしれない。少なくとも、無理なことをやろうとして結局できずに終わるケースを減らせるだろう。

 また、このレベルを、なんとかしてひとつ下に落とせるなら、アルゴリズムのオーダーを下げることに相当する効果が得られる。

 もちろんそれはほとんどの場合無理な相談で、魔法に近いが、多くの知的生産法と呼ばれるものは、少しでもそれに近いものを目指したものだろう。

 よくある「○○式発想法」の類は、大抵は、対象にあらかじめ振りだしておいた乱数を適用することに相当するだろう。1から2への変換だ。もちろん楽な分だけ、型にはまり取りこぼすリスクが代償となる。

 2から3への変換に相当するのは「○○式整理法」とか、もっと簡単なものなら「ライフハック」とか呼ばれる類のものだ。いわゆるジョブズ式の「毎日同じ服を着る」というのも2から3への変換といえるかも。

ギャンブル大嫌い

 当然なのかも知れないが、投資家にはギャンブル好きな人が多い。日常の言動や投資手法からはギャンブル好きには見えない人からも、今でも競馬・競輪に行っているとか、昔パチプロだったとかいう話が出て驚くことがある。

 私は逆で、日常的にも非日常的にもギャンブルは大嫌い。公営ギャンブルもパチンコも一切しないし、宝くじも買わないし、仕事でラスベガスに行ってもスロットマシンのひとつもやらない。

 投資も、確率的にしか無理だと理性でわかっているから我慢してやっているだけで、本当なら絶対勝つ勝負しかしたくないタイプ。以前言及した『関ヶ原』の家康的ギャンブル観。

 家康からの連想で言えば、光栄のシミュレーションゲームをやっていても、いったん有利な立場を得たら、ちょっと時間はかかっても0.1%も逆転の可能性を残さず徹底的に蹂躙するのが好き。

 さもなければ逆に、普通なら0.1%の勝ち目もないような状況をわざわざ作って、CPUの思考の隙やシステムの粗を突いて頑張ってひっくり返すような遊び方も好き。

 単に普通に勝つとか普通に負けるとか、勝つか負けるかわからないとかいうのはあまり面白くない。

スノーボールを作った

IMG_1265

 雪が降ったので子供と雪だるまを作った。

 転がしても崩れない芯を作るのが一番大変で、いったん転がせるようになれば面白いように大きくなり、大きすぎて押せなくなるまでの間は楽だということが実感できた。

投資への前適応になるのは貧困・ギャンブル・ゲームあたりか?

 進化に関して前適応という概念がある。

 種銭がなく、当然投資でまともに儲けたこともない一番最初に、勤倹貯蓄や勉強をするモチベーションをどこから持ってくるのか?

 という未解決の重要な問題を残していたが、これが役に立つかもしれない。投資の資質やモチベーションの前適応となりうるのは何だろう。

 モチベーションの源としてよく聞くのは、家庭が貧困でお金に苦労したくないと思った、という話。自分の家庭は貧困ではなかったが、以前必要は発明の母と書いたように、出費に背中を押された面は確かにある。

 ギャンブルと(非電源を含む特に対人)ゲームの経験は、投資が普通の仕事・労働と異なる面のうち、かなり多くをカバーする。投資家に現役あるいは元ギャンブラーが多いのは、当たり前のような気がしていたが、突き詰めればこのことに由来するのかもしれない。

 私はギャンブルは全くやらないが、ゲームはそこそこ以上に好きだったし、今も好きだ。現在の本業でもあり、投資の情報収集にも利用しているプログラミング技術も、元々ゲームへの興味から身につけたものだ。

 少なくとも、投資を実際に始めるよりも、始めようと思うよりも前から、経済や投資の本もかなり読んでいた理由は知的好奇心である。今も投資を一種の知的ゲームと捉えている部分はある。

トレーダーの金離れが良いのは資金量がボトルネックではないからか

 Twitterの鍵垢の方のツイートをきっかけに、テクニカル系短期トレーダーとファンダ系長期投資家の金遣いについて考えました。

 一般にトレーダーの方が金離れが良い・金遣いが荒い、そして、長期投資家の方が倹約家・ケチというイメージがあります。実際にもそうであろうと思われます。

 性格的にもそうなりそうな気はしますが、一番の理由は、お金がさらに稼ぐために重要かどうかの違いではないかと思われます。

 いつだったか、トレーダー系でトップクラスの方が、口座には3千万ちょっと入れておいて、信用で1億円のポジションが取れれば十分(要旨)と言っていたのを憶えています。

 これはつまり、テクニカルに基づく短期トレーディングでは、それ以上のお金があっても、生かし切ることはできないということでしょう。10億や100億あっても1億の時と同じパフォーマンスは不可能ということです。

 一般に、トレーダーの利益の源泉は値動き、ひいては値が動く中で出される、相対的に自分よりスキルの劣る他人の注文です。

 それを1人の人間が把握して十分生かせる範囲が、トップクラスでも1億円程度ということであれば、稼ぎのボトルネックは資金量ではないということになります。

 地合と自分の能力が変わらなければ、資金は(3,4千万以上は)どれだけあっても同じということです。

 対して、投資家の利益の源泉は、会社のビジネスとその成長です。もちろん会社の時価総額や流動性によって違ってはきますが、よほど小さい会社ではない限り、投資家として取れるポジションは、1億円程度で頭打ちにはならないでしょう。

 地合と自分の能力が変わらなくても、資金はあればあるだけ、それに比例して稼げる額も上がるということです。

ギャンブル依存症までのマージンは寿命と同じ

 実際にギャンブル依存症になってしまったら取り返しがつかない以上、実際に考え管理しなくてはならないのは、なるかならないかの二値ではなく、なるまでのマージンである。

 私のイメージでは、ギャンブル依存症に陥るまでのマージンは、寿命と同様に、個人差は大きいが、減る一方の有限資源である。生理学的に完全に正しくはない可能性が高いが、少なくとも、そう考えておいた方がよいだろう。

 たとえある一瞬の投機で100倍あるいは1000倍にできて、しかもうまく逃げることができたとしても、それで人生ゴールして終了という訳ではないはずだ。その後、普通の投資に戻って満足できるだろうか。自分だったら自信はない。

 速く儲かるのがいけないと言っているのではない。当然、他の条件が同じなら速いほうがいいに決まっている。

 「いくら儲かるか?」だけでなく「どれだけの時間がかかるか?」も考えなければ意味がないのと同様に「どれだけギャンブル依存症に近づくか?」も考える必要があると言っているだけだ。

雪だるまの芯たりうる元本は1000万ぐらいか


 テンソル(@tensorfund)さんのツイートで思ったこと。

 1000万が節目というのは、なんとなくわかる感覚である。

 年20%とかの無茶ではないパフォーマンスで、ちょっと贅沢品とかちょっと旅行とかで消えてしまわない利益が得られる、雪だるまの芯たりうる元本はそのぐらいだろう。

 節目と言っても、単に「そこを越えられたら嬉しいな」というようなものではなく、そこを境に、実際に力の働く向きが変わるのだ。

 本多静六いうところの

どんなにつらい思いをしても、まずは千円をお貯めなさい。

 というのが、今だとたぶん一千万ぐらいになるのだろう。

 とはいえ、利益が消えてしまわないで複利の元本になるということが重要なのであって、額面の数字に捕らわれる必要はない。収入と消費によっては、この節目も下げることができる。

 兼業投資家で本業の利益で生活をまかなえているのなら、たとえ元本がいくらであっても、投資であげた利益は全部再投資に回すことができる。

 その上、倹約体質の独り暮らしで消費が少ないなら、1000万とは言わず、500万でも300万でも節目を超えうるかもしれない。

 投資に倹約が重要と言われるのは、単に元本を貯める以上に、この効果が重要だからであろう。

良い成功体験を積めたことは自分の資産かもしれない

 これを読んだとき考えたこと。記事の内容からはやや外れるが。

 私のこれまでの儲けた投資トップ3は、ミクシィ・かつや・ドラクマゲドン時(2012年5月頃)の分散オールイン。(現在進行形のものは除く。)

 ビッグチェンジ集中・グロース長期・全体逆張りと、それぞれ違うパターンでいい形の成功体験を積めたことが、今の資産以上の「資産」かもと思う。その間1%でも退場可能性あるリスクは取っていないし。

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