トマスの疑い深い資産運用

30代半ばの日本人男性兼業投資家。日々勉強中です。

インソースが立会外分売

 ポートフォリオ1位の6200 インソースが立会外分売。

6.実施の目的
当社は、平成28年7月に東京証券取引所マザーズ市場に上場いたしましたが、更に社会的な認知度や信用力を高め、企業価値向上を図ることを目的として、東京証券取引所市場第一部への市場変更申請を行う準備を具体的に進めております。
今回の立会外分売は、その形式要件の充足を図るとともに、当社株式の分布状況の改善および流動性向上を図ることを目的として行うものであります。

 常識的に考えて、なるべく早く一部昇格したがってるであろうことは明白だったけど、IRではっきり言ったのはこれが初めてか?

 分売予定株式数166,000株は、月平均で考えた出来高の2日分ぐらいか?

 主力の立会外分売は過去に記憶がないので、短期的にどのような動きになるのかもちょっと気にしておこう。

クックパッドNISA分もぶん投げ

 創業者側の戦略が正しいと思うことは変わらないし、いつかは復活するだろうからと、NISAだけは損切りせずに残していたが、さすがにこれはない。迷わず全部ぶん投げた。


 師匠の意見も一理あると思うが、どうでもいいことだからやってもいいことと、どうでもいいことだからこそやってはいけないことがあって、これは私にとっては後者。

衝突断面積を広げる

 この記事でオレオレ用語の「衝突断面積」というのを説明なしで使ってしまっているのに気づいたので、順序が前後するが補足する。

 元々は物理学用語で、一般でも通じる用語で「アンテナを張る」と言う場合の「アンテナの広さ」という意味で使っている。本当の意味が気になる人は自分で調べてほしい。

 「アンテナを張る」と言うと、どうしても受信するという受動的なニュアンスが出てしまう上に、最終的にひとつの結果が重要だということや、確率の問題だという部分が、上手く表現できない。

 「衝突断面積(を広げる)」と言う場合、確率の連続的な大小の問題であり、ひとつの良い情報に巡り会うために自分自身も動いているというニュアンスが自然に出るのが気に入っている。

美人投票+自信過剰=衆愚

 このエントリで一度書いたことですが、とてつもなく重要なことだと思うので、もう一度リライトして強調します。市場に関するほとんどあらゆる出来事に関わってくるほど重要なことです。

自信過剰バイアス

 まず前提として、精神的に健康で普通の人間は、常に自信過剰バイアスのかかった状態にあるとされています。つまり、ほとんど誰もが、自分は平均よりも優秀だと思っています。言い換えれば、誰もが周囲の人間は自分より馬鹿だと思っています。

 いわゆる鬱とは、この自信過剰バイアスが失われた状態なのではないか、とさえ考えられています。

 元々、何かがうまくいっていない時は自信過剰バイアスを外して冷静に考え直した方が適応的であるため、そのために用意された仕組みがあり、それが過剰に働いてしまっているのが、いわゆる鬱状態なのでしょう。

美人投票

 一方で、市場には元々ケインズの美人投票の要素があります。一般に、自分が良いと思うものではなく、周りの皆が良いと思うものを買わなければなりません。

 周りの皆の考えをそのまま知ることはできないので、実際には「周りの皆が良いと思うだろうと自分が思うもの」を買うことになります。

 当然、自分だけでなく周りの皆も同じことを考えています。そして自分は周りの皆にとっての周りの皆でもあるので、出力が入力に繋がって、正のフィードバックループが発生します。

 一般に、正のフィードバックは、他の要因によって制限されるまで止まらず、どこまでも行きます。

美人投票+自信過剰バイアス

 この2つが合わさると何が起きるでしょうか?

 ほとんど誰もが、周囲の人間は自分より馬鹿だと思っていて、かつ「周りの皆が良いと思うだろう」と自分が思うものを買い、その過程が正のフィードバックにかかると、どうなるでしょう? もうおわかりですね。

 ほとんど誰もが「考えうる限り一番の馬鹿が買うようなもの」を買うことになります。

 誰もが平均以上ということはありえず(参考: Lake Wobegon effect)皆が自分より馬鹿というのは事実ではありえませんが、美人投票の過程によって、それが結果的に事実になってしまうのです。

 普通の詐欺は被害者自身を騙せなければ成功しません。たまたま本当に馬鹿な被害者を騙すことに成功したとしても、捜査機関など一般に馬鹿ではない人まで騙し通すことができなければ、その利益を確定させることは困難です。

 しかし、証券市場における詐欺的行為は、普通の人が考える(想像上の)自分より馬鹿な人々を騙すことさえできればよいのです。

  • 自分は当然こんな与太には騙されないが、世間には騙される奴が沢山いるだろう。

 と思わせることができるレベルでさえあればよいのです。このハードルは当然、本人を騙すよりかなり低くなります。

 誰が見ても詐欺師同然の煽り屋が次々とイナゴタワーを形成できるのも、どう見てもいい加減なIPOがものすごいスッ高値で上場ゴールを決められるのも、本質的にはこの要素が関わっていると考えられます。

Kindle Unlimitedを解約しました

 2016年8月に始まってすぐから続けていたキンドルアンリミテッドを解約しました。

 自分の衝突断面積を増やす意味でも有益だとは思うのですが、その役割は後から入ったdマガジンと重複してしまいました。

 すでに一通りめぼしい物は見て、本当にいい本は買ってしまいましたし、それほどの頻度でなければ、これまで通りの図書館へのリクエストで事足ります。

 また状況が変われば入り直す可能性はありますが、いったん解約としました。

 自分がやめておいて言うのもなんですが、キンリミの投資本の充実ぶりは異常です。かなりの数の良書が対象になっています。もし2012年頃の自分のように、本格的に勉強を始めたばかりで大量に投資本を読みたい、というニーズがあれば、入るのも手だと思います。

カビール・セガール『貨幣の「新」世界史 ハンムラビ法典からビットコインまで』★★★★

 啓蒙書。個人的には既知の話ばかりだったが、幅・密度ともにかなり水準が高くてよい。おすすめ。

岩瀬昇『原油暴落の謎を解く』★★★

 知らない分野の話なので興味深くはあったが、面白かったかというと微妙。悪い内容ではないと思う。タイトルはやや大げさ。

喜多村政一『三猿金泉秘録-和歌で相場道を極める-』★★

 確かに時の試練に耐えた格言とは言えるだろうけど、すでに一通りちゃんと勉強している人に改めて推奨する感じではないかも。

30代日本人男性兼業個人投資家。日々勉強中です。
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