トマスの疑い深い資産運用

アラフォー日本人男性兼業投資家。日々勉強中です。

樺沢紫苑『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術』★★★★★

 アホらしいタイトルに胡散臭い著者と、普通だったらそもそも手に取らないのだが、nantes氏がそこまで言うならと思って借りてみた。

 単独ですごく目新しい話はひとつもないし、胡散臭かったり怪しいところもないわけではない。

 たとえば、いわゆる15分45分90分の法則を初めて言い出したのは自分だとか。(んなわけねえだろう。仮に本当だとしても他人の成果を3つ並べるのがそんなにすごいことか?)ゲーム脳の森昭雄に特に批判的な文脈でなく言及していたりとか。

 しかし、時間本・ライフハック本として総合的に素晴らしいまとまり具合であることは、確かに否定できない。

ポール・クルーグマン『さっさと不況を終わらせろ』★★★

 過去書評。内容的には今更というか当たり前感もあるけど、いい。そもそも現実の政治では安倍首相以外みんな財政緊縮派と言っても過言ではない状況なので、今更どころではない。

『実践 行動経済学 健康、富、幸福への聡明な選択』★★★

 リチャード・セイラー著、キャス・サンスティーン著。ノーベル賞にかこつけて過去書評。行動経済学自体についてはさほど目新しくはないが、それを社会制度にどう応用するかに重点が置かれている。

 ナッジ(nudge)という概念はライフハック的にも役に立ちそう。憶えておきたい。大雑把に言えば、長期的に考えて望ましい選択肢を自ら選ばせるための後押し、といったところか。

山崎元『ファンドマネジメント―マーケットの本質と運用の実際』★★

 過去書評。個人向けの投資本で有名な方だが、これはプロのファンドマネージャー向けの話がほとんど。

 そういう視点もあるか、という意味で面白い箇所もあるが、個人投資家向けではないかも。

ダン・アリエリー『不合理だからすべてがうまくいく―行動経済学で「人を動かす」』★★★

 過去書評。『予想どおりに不合理』を読んで面白かったら、これも。

ダン・アリエリー 『ずる 嘘とごまかしの行動経済学』★★★

 過去書評。これもアリエリーの行動経済学本。タイトル通り(ちょっとした)不正にスポットが当たっており、実用的で面白い。他人の不正を防ぐというのもあるが、何より自分自身をモニターする意味で。

ダン・アリエリー『予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』★★★★★

 過去書評。行動経済学本。この人の本はどれも水準以上で面白いが、最初の一冊あるいは一冊だけ、という条件ならまずこれを薦める。

 もしかしたら投資にも役立つかも知れないし、自分の日常生活や消費行動も変わるかも知れない。

バリュー投資家は「頭がいい」のか?

 要約すると「バリュー投資家は頭がいい」ということが言われることがある。「バリュー投資家」の代わりに「長期投資家」が入ることもある。

 事実上「短期トレーダーは頭が悪い」と言っているも同然なので、炎上とまで言わなくても論争になりがちである。

 私の意見では、この主張そのものは間違いであるが、そう言ってしまいがちになる背景となる事実はあり、それを特定することによって、無意味な論争を避けることができると思う。

 行動経済学で双曲割引という概念がある。ここで詳しく説明はしないが、時間による割引率が、高い≒近視眼的・低い≒長期的と考れば、大きな間違いはないだろう。

 そして、

  1. 時間割引率の極めて高いバリュー・長期投資家はまずいない。
  2. 時間割引率の極めて高い人間は、日常的に使われる概念では、単に「頭が悪い」と表現されることが多い。

 の2点までは、定義そのものから言っても、事実としても、現実に成り立っている関係だと思われる。

 つまり、単純に「長期投資家は頭がいい」とか「短期トレーダーは頭が悪い」と言ったら間違いである。頭の悪いバリュー(長期)投資家も、頭の良い短期トレーダーも、当然いくらでもいる。

 しかし、割引率の高さ故に「頭が悪い」と表現されるタイプの人間が、短期トレードを続けていることはあっても、バリュー投資・長期投資を続けていることはほとんどないため、観測範囲によっては、そう表現してしまっても不自然に見えない状況はありうる。

 ……ということだと思われる。

アラフォー日本人男性兼業個人投資家。日々勉強中です。
記事検索
最新コメント
リンク集
Google記事検索

アクセスカウンタ
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: