トマスの疑い深い資産運用

アラフォー日本人男性兼業投資家。日々勉強中です。

ネイト・シルバー『シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」』★★★★★

シグナル&ノイズ 天才データアナリストの「予測学」

 予測に関する本です。素晴らしい出来です。この分野の最高峰は『専門家の予測はサルにも劣る』だったと思いますが、それにも匹敵します。

序章 情報が増えれば、問題も増える
第1章 壊滅的な予測の失敗
第2章 キツネとハリネズミ――予測が当たるのはどっち?
第3章 マネーボールは何を語ったか?
第4章 天気予報――予測がうまく機能している数少ない分野
第5章 巨大地震のシグナルを探す
第6章 経済予測はなぜ当たらないのか?
第7章 インフルエンザと予測モデル
第8章 間違いは減っていく――ギャンブルとベイズ統計
第9章 機械との闘い
第10章 ポーカー・バブル
第11章 打ち負かすことができないなら――金融市場と予測可能性
第12章 地球温暖化をめぐる「懐疑心」
第13章 見えない敵――テロリズムの統計学
結論 予測の精度はもう少し高められる

 著者自身が直接関わりのある選挙予測、マネーボール、ポーカーの章は抜群に面白いです。それ以外の章に関しては、単独でならそれぞれ他にもっと優れた本がある感じですが、それでも全体を通しての価値は高いです。

 投資の成功というのは、つまるところ予測の成功に他なりません。金融・経済・投資の話題は一部でしかありませんが、投資をする人も是非読んでおくべきだと思います。

橘玲『臆病者のための株入門』★★★★★

臆病者のための株入門

 過去書評です。橘玲氏の本は当たり外れのぶれが大きいですが、これは当たりの方です。投資初心者におすすめの新書としてはオールタイムベスト級だと思います。話題が幅広く、かと言って底が浅くもありません。

 一見インデックス投資最高! という結論に終わるように見えますが、あとがきで著者自身がそれに従っていないと告白することからもわかるように、本当はインデックス本ではありません。

 インデックス以上を目指す人(もちろん私もそのひとり)が、そのベースになるための考え方を身につけるためのリテラシー本です。

 二次思考(すべては他の人々がどう考え・行動するか、からの相対評価で決まる)とか、相補性(ひとつのものの一見矛盾するふたつの性質がどちらも正しい)とか私が呼んでいる、投資にあたって非常に重要な概念が自然と理解できるようになっています。

 参考図書も、次に読み進める対象として実に適切です。初心者にはもちろん、それ以外の人にもおすすめします。

上総介『稼げる投資家になるための投資の正しい考え方 -歴史から学ぶ30の教訓-』★★

稼げる投資家になるための投資の正しい考え方

 投資に関しては初心者向けではあっても間違った内容ではないと思いますが、歴史と絡めるところはちょっと強引な気がしてしまいます。

 むしろ株も初心者で、歴史エピソードもこれまであまり興味がなかったという人には新鮮で面白いかもしれません。

 著者はこちらのブログの方のようです。未見です。

山本善明『命の値段』★★

命の値段 (講談社プラスアルファ新書)

 何かで思い出したので過去書評です。投資の参考にはなりませんが、考えさせられる本です。

 どきりとするタイトルですが、ここでの『命の値段』は損害賠償の場面で算定させる賠償額のことを指しています。以下記憶から再現した要旨メモ。

 賠償額の算定方法は、被害に遭わなかったとして被害者が送る架空の一生を考え、その稼ぎを加害者が遺族に賠償するというもの。この方法には問題点が沢山ある。

 遺族がいなかったり、未解決の殺人事件など加害者が不明だったりすると払われないということ。

 その人の現在の属性・状態をそのまま延長する(しかない)ので、現在の身分で一生の稼ぎが決まるという、ある種の身分制のようなことになってしまうこと。

 人間一人の稼ぎを丸ごと賠償することになるので、加害者が個人の場合、ほとんど払うことが現実的ではなく、被害者のためになるというよりは、加害者も(経済的に)破滅させるだけになりがちなこと。

『週刊 ダイヤモンド』2014年 4/12号

週刊 ダイヤモンド 2014年 4/12号 [雑誌]

 普段マネー雑誌を買うことはありませんが、どなたかがツイートしているのを見てAmazonでポチりました。

 特集『暴走! 日本株』がよかったです。被害者意識(ガイジンがうまいことやりやがって)が若干気になりますが、最近の日本株のボラが大きく新興国並と言われている状態にあることの説明として、大枠は正しいのではないかと思います。

 HFT(High Frequency Trading:高頻度取引)の部分も興味深いです。デイトレは今後ますますコンピュータ≒大会社有利、人間不利に傾いていきます。この趨勢はさらに加速こそすれ、二度と逆転することはないでしょう。

 自分はデイトレもやってできないことはないと思いますが、やはり中長期投資に軸足を置きたいと思います。そもそも投資をやっているのは、時間とともに有利になっていくものがほしいからです。時間とともに不利になっていくものには、大きく賭けたくはありません。

来年から確定申告をします

 実は確定申告をしたことがありません。来年からしようと思います。面倒臭いことで有名なので、ここで宣言して自分へのプレッシャーとします。

 おそらく最初のうちは、時間価値を考えると持ち出しになると思いますが、先回りの勉強と思って頑張ります。

 決断した最大の理由は税率の20%へのアップです。源泉徴収にしていると利益確定のその場で取られるのに対して、確定申告なら納税まで手元に置けます。

 たとえば2013年のような年がまたあって、前半で500万円儲けることができて利益確定したとします。すると残りの半年間、手元に置ける資金が100万円違うことになるわけです。これはでかいです。

 今まで手間が割に合わないと思って甘受していた海外株配当の二重課税も多少取り返せます。(参考:あつまろのこだわり資産運用 : 外国税額控除(外国株式で投資する人向け)

 もちろん、よく知られた損失繰越もあります。これを期待しているようではだめですが。

桑原晃弥『ウォーレン・バフェット 巨富を生み出す7つの法則』★★

ウォーレン・バフェット 巨富を生み出す7つの法則

 内容はいいですが、元になった本の内容がいいからで、参考文献に挙がっている本を読んだことがあれば、独自の価値はないです。

 私がバフェット本でおすすめするのは、

  • バフェットからの手紙
  • バフェット投資の真髄
  • バフェットの株主総会
  • スノーボール

 です。いずれこれらも紹介します。

2013年度貯蓄率22%

 上の会話で思い出したので、2013年度(2013/4〜2014/3)の貯蓄率を算出しました。手取りの22%、額面の17%でした。

 ちなみに、ここでいう貯蓄率は、投資の損益・配当・手数料および臨時収入を無視した(本業収入-支出)/本業収入としています。社会保険を当てにしないという意味で手取りの方をメインに採用することにしましょう。

 はっきり言って少ないと感じます。独身時代とは比べ物にならないほど少ないです。独身時代は家賃も安かったですし、手取りの半分以上貯蓄≒投資に回せることは珍しくなかったです。

 これから子供が大きくなって、やがて教育費がかさむような年代になってくると考えると今から手取り20%というのはあまりよろしくないと感じます。本多式の25%はキープしたいところです。

 支出削減を検討したいと思いますが、普段からそんなに無駄遣いしているわけでもないですし、独身時代と同じようには削れない部分も絶対出てきます。いかに努力しても独身時代のような貯蓄率は金輪際望めないと考えるべきでしょう。

 貯蓄率が低下するということは、ここからは入金投資法よりも、現在の資産を元にした本当の投資パフォーマンスの重要性が増すということです。

 逆に言えば、独身時代に築いた種銭の大半を毀損するような大失敗をしたら、個人投資家として再起不能ということです。儲けるよりも大損しないことが大事という投資の基本は、ここからさらに重要になってきます。

アラフォー日本人男性兼業個人投資家。日々勉強中です。
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