トマスの疑い深い資産運用

30代半ばの日本人男性兼業投資家。日々勉強中です。

2017年07月

2017年7月成績-4.5%(年初来+19.6%)

2017_0731

2017年7月成績と総評

総資産 前月比 年初来
95,786,482円 -4.5% +19.6%

 光あるかぎり 闇もまたある……。(訳:ドヤしたらぶっこいた)

7月ハイライト

4235 第一化成だだ下がり

 一度2800近辺まで上がって、再び高値ブレイクして上昇トレンド入りかと思いきや、そこからずっとだだ下がり。なんでやねん。先月のうちに追撃分を利確しといたのは正解となったが、現物を保有し続けている分だけでも結構食らう。

 夏号&五味氏相場の時点で、2400までの調整は覚悟してたが、それすら割れるとは。五味氏や亀吉師匠ほどの額を集中しているならともかく、自分程度の持ち高なら一度全部売っておくべきだったか?

 しかし、長期的には(含み益だから失ってもあまり痛くないという)不合理な心理会計を利用して握力を保持すべき場面にも思えるし、悩ましい。

6200 インソースだだ下がり

 6月に第一化成に集中するために半分程度売っていたが、今月は1部昇格が徹底的に織り込まれ過ぎ、出尽くしで下がるのが確定に見えたので、昇格発表前後まででNISA分以外ノーポジに。月末の決算でも良くも悪くも予想を裏切ることはないだろうと思ってそのまま見送る。

 ここからまとまった利益を出せる画は、次の全体急暴落で買って、今度こそ10年ぐらいの長期保有、というイメージしか思い浮かばないが、どうなるかな。

 優待内容は予想通り公開講座無料券に決まったようだ。常設公開講座に来てもらうのであれば、追加費用かからないだろうし、それでリピーター獲得できる可能性考えたら、会社にとってもお得な優待だろう。もらったらプレゼンテーション研修か何か受けに行ってみる予定。

AMZN アマゾンだだ下がり……からの復活

 月初にFANG総崩れとかで950ドルあたりまで下がったが、そこからまた回復して1050あたりまでいったり。現在はちょうど1000ドルあたり。

 ベゾスが一時的に世界一の富豪となったニュースをきっかけに、『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』を3年ぶりぐらいに読み返したら、改めて面白かった。

 の記事でもリンクを張ったSteve Yeggeの投稿に関する話が、この本にすでに出ているのに、今更気がついた。

2121 ミクシィのショート撤退

 思うように下がらなかったので超微益撤退。

主要ポジション(ウェイト順)

  1. 4235 第一化成
  2. AMZN アマゾンドットコム
  3. 6200 インソース

決断力・一日一善・20マイル行進

 ウメハラの『1日ひとつだけ、強くなる。』という本は面白かったが、タイトルとなっている言葉そのものへの興味が尽きない。

 「一日一善」とか昔から言うよなあ、とか考えているうちに、意志力の観点から、いくつかの概念を統一的に理解できるのではないかと思うようになった。

 一般的に通じる安定した呼称はまだないようだが、意志力とか決断力とか精神力とか、とにかくそう言われるところのものがあって、以下のような性質を持つとする。

  • 使うごとに減衰する
  • 睡眠や休息で毎日回復する
  • 通常の限度以上に回復することはない
  • 使わなかった分を貯めておくことはできない

 そして何かを成し遂げるには、その成果に比例したエネルギーが必要だとする。

 この仮定のもとで、長期にわたって最大の成果をあげようと思ったら、毎日補充されるエネルギーを毎日きっちり使い切る、やり過ぎもやらなさ過ぎもせずにずっと続ける、以外の方法はない。基本的には。

 ある時期はずっと猛烈に取り組み、ある時期はずっと怠けている、というやり方だと、猛烈な時期のパフォーマンスはエネルギーの上限にぶち当たり、怠けている時期の力は無駄に消えていくことになるからだ。

 現実には、理屈通り行かないことはもちろん多いだろう。成果がエネルギーに比例するとは限らないし、適切なチャンスがなければ取り組んでも意味がないかもしれないし、何にやる価値があるかすらわからないかもしれない。

 しかし、現実の一側面を理解する上で価値あるモデルであることは間違いなかろう。「一日一善」等の格言や「規律ある生活」とでもいった一見古くさい精神論は、このあたりの経験則が歴史化したものなのではないか。

ジェラルド・M・ローブ『投資を生き抜くための戦い』43 慎重な投資家は経営陣の質を見抜く

43 慎重な投資家は経営陣の質を見抜く

 企業の成功を左右する要因として経営の能力以上に陣要なものはない。
(中略)
 理想的なのは、経営者本人に会うところから始めることだ。(中略)
 現実的な方法としては、業績を見るところから始めるしかないだろう。(中略)ただし、業績は常に同業他社の数字と比較して見なければならない。

 現在では、会うことはできなくても、動画などで経営者を見られることは珍しくなくなったので、この点では恵まれているかもしれません。

 気をつけて見ておくべきは、役員や幹部たちがどの程度自社株を保有しているかということだ。一般的に言って、役員が株を持っているのは良いことである。

 このあたり詳しくは他の本に譲るべきかもしれませんが、自社株買いや経営者の保有は、いわば合法インサイダー情報ですからね。

ジェラルド・M・ローブ『投資を生き抜くための戦い』42 大切なのは株価

42 大切なのは株価

 結局のところ、最も大切なのは株価だ――いまあなたの株は上昇中か、下降中かということだ。「百聞は一見にしかず」という諺がある。言い換えれば、際限ない言い訳や釈明よりも一度の儲けのほうが、値打ちがあるということだ。

 言われなくても当たり前のような気がしますが「ルール2:絶対にルール1を忘れるな」みたいな話で、覚えておいた方がいいでしょう。

 現実的な方法としては「新高値」と「新安値」のリストを見ておくだけでも役に立つ。あなたの持っている株の多くが高値を更新していれば、現在の状況において適切な銘柄を持っていると考えられる。

 そういえば、Yahooファイナンスや証券会社ツールのランキングで見るのは、「値上がり率上位」「売買代金上位」の他は「年初来高値更新」ぐらいですね。

聖闘士星矢OVAでNetflixに入り直した

 映画『BLAME!』目当てで1ヶ月試用後に解約していたNFLX ネットフリックスだが、1ヶ月ちょっとで再加入することになった。

 決め手は妻が聖闘士星矢 冥王ハーデス十二宮編のOVAをどうしても見たがったから。まあ子供も最近テレビの同じプリキュア何度も見てるし、このまま入り続けてプリキュアの過去作見せてもいいかなあ。

ジェラルド・M・ローブ『投資を生き抜くための戦い』39 投資家へのヒント――常に書き留めておくこと

39 投資家へのヒント――常に書き留めておくこと

 何故その投資を行ったのかという理由――目標利益額、損を出せる上限額、それらの理由など――を書き留めておくと、大きな損失を出さずに済む。
(中略)
 行動を起こす前にそれらを書き留めておくと、厄介な問題が起こりにくい。そして、決断を下したあとも心安らかでいられる。さらに利益が出ても損が出ても、その理由を検討する具体的な拠りどころとなるのだ。

 記帳が大事だというのはよく言われますが、地味だけになかなか実行されていないことのような気がします。

 理由だけでなく、単純に過去の記録を取っておくだけでも、実は結構大変なことです。証券会社のデータで見れるじゃないかと思っても、せいぜい数年で消滅してしまいます。測定できないものは改善できないし、測定するには記録が必要です。

 自分の場合は、いちいち記録するのは面倒くさいので、証券会社からダウンロードしたcsvを貼り付けるだけで、必要に応じて銘柄ごとの取引ログやら損益合計やらを出せるようにしました。自分で書くのは理由などの定性的な部分だけです。

 量は質を生まない。結局のところ、ある株への投資がなぜ利益を出すと期待できるかについて、有力な理由はほとんどの場合、だいたいひとつしかないものだ。

 最近「質の違いとは圧倒的かつ継続的な量の差である」という格言でも作った方がよさそうだと思うことがしばしばありますが、買う理由に関しては、その方が正しいでしょうね。理屈は、この本で分散投資より集中投資がよいとされているのと全く同じです。

ジェラルド・M・ローブ『投資を生き抜くための戦い』32 投資と税対策

32 投資と税対策

 税金にはかまわず売りたいときに売る。

 これについてはもうこの一言でいいような気がします。

 唯一の例外は、税金に関する他人の不合理な行動につけ込もうとするときかと。自分の経験だと、2013年末の、来年から10%から20%へ税率が上がる、というとき、

「ずっと上がってきて大きな利益の乗った人が多い3085 アークランドサービスは、年内にいったん益出しする人が多くて、余計な売り圧力になってるだろうな。」

 と考えて、2013年末に少しずつ買って、2014年になってから少しずつ売ったら、少し儲かりました。もっとも、それすら余計なこと考えずにずっと持ってた方が正解だったわけですが。

 税金対策のために、ベストの時期を過ぎた長期のポジションを保有していると、他のグループに優位をゆずったり主力の座から降りた株を束で抱えることになりかねない。

 それで投機の成否が変わってしまう可能性を考えれば、税金のタイミングの変化ぐらいは気にしない方がいいと思います。払わなくてよくなるというならともかく……。

長期投資もAIに置き換えられるのか?

 という記事を書いたばかりだが、長期投資も結構やばいというような記事が日経に出たらしくて、その話についても少しだけ。

 前回書いたとおり、長期投資(とりあえず「年単位」と定義する)はそう簡単にAIに置き換えられることはないし、置き換えられたとしても、そのインパクトは短期投資ほど劇的なものにはならないと考えている。

 まず「長期投資が得意」と言ったときに、

  • 遠い未来を正しく予測できる
  • 気が長くじっと待てる

 という2通りの意味を分けて考える必要があるだろう。

 1年後の天気予報を、明日の天気予報と同じように当てることはできない。単に今はまだできないというのではなく、文明がいかに発達しても未来永劫できるようにはならないと信じる根拠がある。

 それはなぜか、というところまでは、このエントリではつっこめないが、長期的な経済や株価の予測が、長期天気予報と同等以上に困難なのは、ほぼ確実である。

 要するに、遠い未来を正しく予測できるという意味での長期投資は、人間にも不可能なのだ。それができるならバフェットはちゃんとAMZNを買えているはずだろう。そして、人類にできないことはAIにもできない。

 次に、後者は、当然AIの方が得意でありうる。というか、絶対に得意だ。"sleep 100 years"とプログラム(?)すれば、群集心理にも流されず感情的ミスも犯さず、じっと待てるだろう。

 しかし、長期投資において、人間が「気の長さ」を競う相手は、AIではなくそのAIを使う別の人間であるから、AIが人間よりそれが得意かどうかは、そもそも問題にならない。

 極端な話「100年間全く儲からないが101年目から毎年倍になる超AI」が実在したとして、あなたは使うだろうか? 他の人間にそれを使われたら脅威だと思うだろうか?

 では、AIによる長期投資は全く問題にならないかというと、もちろんそういうわけでもないだろう。

 大量のデータの中から、他の人がまだ気づかない相関にいち早く気づく、というような意味での長期投資は、AIの方が得意になりうる。

 具体的に言えば、たとえばシクリカルの大型株への投資で、個人投資家が市場平均を出し抜いて儲ける余地は、小さくなっていくのではないかと思う。

 逆に、今はまだデータ化されてい「ない」データを調べるとか、今はまだ存在し「ない」需要やサービスに気づいて、それを提供しようとしている新興小型株に投資する、とかいう形の投資チャンスは、まだまだ個人投資家、というか人間の手に残されるだろう。

 たとえば、どこで見た話か忘れたが、石油タンクの写真をドローンで撮影して、写真をAIで分析して石油の需給を予測して儲けているところがあるそうな。

 この話で重要なのは画像認識AIではない。すごいのはアイデアと、実際にドローン群を運用することの方であって、ドローン+写真を見る人間の方が、ドローンなしのAIより、当然良い成績を出すだろう。

 AIが「石油タンクをドローンで撮影しまくったら石油価格先回りできるんじゃね?」というアイデアを出してくれることはない。個人でドローン群の運用は無理でも、同じようにコロンブスの卵的なアイデアと調査で市場を出し抜く余地は、まだ当分あるはずだ。

(それすらなくなる日には、どのような意味であっても、投資をする必要もなくなっていることだろう。)

 アラン・ケイ「未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ」という有名な言葉がある。一年後の天気を予測することはできなくても、一年後の天気をコントロールすることならいずれできるようになるだろう。

 個人投資家に求められる能力も、予測というより発明に近いものになっていくのではないか。おそらくそれは従来より難しい。その意味で、長期投資にもAIの脅威がないとは言えない。それこそ長期的に考えて対応していく必要があるだろう。

30代日本人男性兼業個人投資家。日々勉強中です。
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