優待・優待クロスは利用し尽くすことによって否定する派

 3月が優待の集中月だった関係か、投資TLで優待・優待クロス(優待タダ取り)の是非に関する議論が散見された。便乗して自分の考え方も一度だけ述べておきたい。

 先に結論のみ簡潔に言うと、どちらも全否定派である。そして、徹底的に利用し尽くすことによって否定するつもりである。

 優待制度と優待クロスは、いずれも株式(株主)という資本主義の重要なシステムを歪めるものであると思っている。利益を得る主体とコストを支払う主体が異なる点で道徳的にも問題含みであると考える。

 現に歪みが存在する以上ぼやいているだけでは何も変わらないが、この歪みを徹底的にしゃぶりつくしてやろうとする人間が増えれば、うまみも減るであろうし、制度の改革が成される可能性も増すであろう。

 株式の市場価格に歪みがあるならば、それを正す一番簡単かつ正しい方法は、市場が間違っているとぼやくことではなく、売買することによって利益を得ることである、というのと全く同じである。

 優待クロスを否定する人は、株式の売買でキャピタルゲインを得ることを、その対極として念頭に置いていることが多いような印象があるが、私には、同じこととは言わずとも、同じ方向にあることに思える。少なくとも対極にあるようには思えない。

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