トマスの疑い深い資産運用

アラフォー日本人男性兼業投資家。日々勉強中です。

いわゆるバリューグロース論争の私の理解まとめ

 すでにちょっと古い話になるかもしれないが、かぶ1000さん、べるさん、テスタさんの放送やその周辺で何度か繰り返されたバリューグロース論争についての私なりのまとめ。

 あくまで私の理解では、という前提でだが、現在の株クラで「バリュー」と「グロース」と漠然と二分するとき、「バリュー」はいわゆるバリュー株投資のことではないし、「グロース」はいわゆる成長株投資のことではない。

 どちらも本来の文字通りの意味から外れており、単なるラベルと化している。では、実際に意味していることは何かというと、これも私の理解では、という条件付きながら「イナゴに期待するか否か」である。

 「イナゴ」という言葉にも最近(?)別の意味合いが生じつつあるのでややこしいが、「煽り屋」のことはいったん考えず、単に「表面的な情報に流され流行の株をすっ高値で買ってくれる主として個人の情弱投資家」と定義する。イナゴが嫌なら「カモ」でもよい。

 その上で、「バリュー」は「イナゴに期待しないスタイル」、「グロース」は「イナゴに期待するスタイル」と定義するのが、一番私の実感に合う。

 いわゆる正統派バリュー投資で扱われる株にイナゴが集まることはほぼなく、いわゆる正統派成長株投資で扱われる株にイナゴが集まることはよくある。これがバリュー・グロースをイナゴに期待しない・するスタイルの代名詞としてしまっても違和感がない理由であろう。

 テスタさんやべるさんがかぶ1000さんに対して揃って言っていたことは、私の理解で要約すると、

  • 2012年末のアベノミクス開始から2017年までは、カモがいっぱいいたのだから、それらに期待するスタイルの方がもっと稼げただろう。

 ということである。この発言自体については私もそうだと思う。

 これに対する、かぶ1000さん及び他の数名の古参バリュー投資家の反論、つまり自分の(イナゴに期待しない)スタイルを維持する理由は、やはり私の理解で激しく要約すると「イナゴはいつもいるものではないから」ということである。

 この反論もまた私は正しいと思う。イナゴの資金は有限であり、まさにグロースの上手い人、イナゴをカモにする人を儲けさせたその分だけ、市場からいなくなっていく。べるさんやテスタさんは当然それもわかって言っている。

 私が少し気になったのは、この古参バリュー投資家勢の反論に対する再反論の中のひとつ、具体的に誰の発言かは忘れたが、

  • 「なんでバリューの人はグロースの人がずっと握りしめたまま死んでいく前提で話すんだろう?」

 というようなものである。

 おそらく発言の本人はグロース派を自認していて、自分は成長株を扱っていても高値で掴んで損切りせずに大損するようなことはしないと思っている。多分本当にそうなのであろうし、それは正しいと思う。

 しかし、ここで重要なことは、(上手い)グロース派にバリュー派以上のパフォーマンスを提供するカモ(イナゴ)とは「すっ高値ではめ込まれた株を損切りせずにずっと握りしめたまま死んでいってくれる(下手な)グロース派の人」に他ならないということだ。

 だからこれは、私の意見では、バリュー派に対する再反論にはなっていないと思われる。おそらくバリュー派からは、

  • 「なんでグロースの人はすっ高値買ってくれるカモがずっといる前提で話すんだろう?」

 という再々反論が返ってくる。

 そして、たとえ自分が現在グロース派の中の勝ち組であり、バリュー派の勝ち組より高パフォーマンスであったとしても、これに返す言葉はない。

 ずっと握りしめたまま死んでいくグロースの人がいないということはカモがいないと同義であり、自分が言ったことだからだ。

 ちなみに、私がバリュー派という意味ではない。長期的にはイナゴ・カモに頼らないスタイルが望ましいと思い、それを目指してはいるものの、ここまでの実際の儲けの内容はむしろグロース寄りであるようにも思われる。

 そしてこのカモの枯渇は、2018年末以来、実際に起きていることのように思われる。私も現に儲からなくて困っている。

 つい最近の3258 ユニゾHDのTOBの件でかぶ1000さんはじめバリュー投資家が名を上げたことは、アベノミクス以降のカモ多め≒グロース派優位の市場から、カモ少なめ≒バリュー派優位の市場への転換を示しているようにも思われる。

ヤニス・バルファキス『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』★★

 テーマが広すぎて薄い印象があるものの、啓蒙書としては特に悪くないと思う。

 ただ原題『娘に語る経済の話』は内容を適切に表していないように思われるし、邦題はさらに輪をかけて誇大かつ意味不明。

金持ちの「独占」イメージの問題

 短くて一般に通用する名前が思いつかないのだが、上の記事のように、金持ちが何か排他的なリソースを独占しているかのようなイメージで語られてしまう問題。

 たとえばこれが「超富裕層26人が世界人口の半分の食料と同量の食べ物を食べている」だったら、誰でもこれは元とは全然別の問題であり、そんなことは実際に起きていないし、起きるはずもないということはわかるはず。

 しかし「世界の超富裕層26人世界人口の半分の総資産と同額の富を独占」という記事を書いたり読んだりする人の大多数が抱いているイメージ、というか不公平感は、そちらに近いものだと思われる。

 だが、実際には超富裕層レベルの大きな金というのはそういうものではない。必ず何らかの形(たとえば世界人口の半分が働いている会社・住んでいる家や土地・食べる食料を育てている田畑等々)に変わって投資に回っているのであって、死蔵することなど不可能である。

 むしろ、通常流布している「お金」のイメージが、ひとりで消費もしくは占有できるモノに相当する少額だから不自然に感じないだけの錯覚である、と言った方が正確かもしれない。

 言うまでもなく「格差に問題があるか否か」自体は別の話である。

『うっしの株談義 ゲストダルさん』

 これまでの回と比べて株自体の話は少なかったが、お二人とも自分と極めて思考回路が近いと思われ、会話に混ざりたいという欲求を持て余した。

 話の内容自体は多岐に渡りすぎて書けないので、特にムーアの法則と中国関連については少し言いたいこともあるがここでは諦める。

 自分用メモを兼ねて、話に出てきた作品を並べておく。たぶん全部カバーしたわけではない。

 サウンドノベル版のワールドエンドエコノミカはちょうどSteamのサマーセールで70%オフだったので、放送中にぽちってしまった。書籍版を2巻の途中ぐらいで止まってしまっているが、後でやろう。

ティム・ハーフォード『50(フィフティ) いまの経済をつくったモノ』★★★


 ROKKAKU(@rockon_cpa)氏のツイートで知った。

 『まっとうな経済学』と同著者だけあって、内容は良い。啓蒙書だが、投資にもヒントぐらいにはなるかも。

米山伸郎『知立国家 イスラエル』★★

 この本自体が特に優れているというわけではないけど、政治が優れていたら日本が取れていたかもしれないポジション、あるいは遅まきながら目指せるかもしれないポジション、という意味で、考えさせられるものがある。

2019年6月成績+5.5%(年初来+19.0%)

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2019年6月成績と総評

総資産前月比年初来
121,208,086円+5.5%+19.0%

 何かが終わったような気がする。

6月ハイライト

冬眠訓練

 消費税延期と解散ダブル選挙がなかったことで、本当に何かが、というか広義のアベノミクス相場が、終わったような気がする。

 たーちゃん(@yhdgj675)氏が最近常々言っているような、不景気が故にこそのラストバブルが来る可能性はあると思う。(というか暗号資産復活がある意味それで、すでに一部始まっている?)

 しかし、そうだとしても、その後は冬の時代なわけで、本気で冬支度というかそのための心構えぐらいは始めた方がよさそうな気が。まずはあまり相場を見ないで本業に集中する練習から。

暗号資産復活?

 特に関わってないからよく知らないけど、ビットコイン他が大幅に上がったようだ。フェイスブックのLibraも話題に。

 で「ビットドルあるいはビット円・ビットユーロ・ビット人民元とでもいうべき別の何か」が使われるようになるだろうと予想したが、その中間段階に、フェイスブックコイン・アマゾンコイン・アップルコインみたいな前段階を挟むのだろうか。

4235 UfHD戻す

 一時1500割るところまで行ったが、ニュースモーニングサテライトに取り上げられたのを機に大分盛り返した。1500割れで買っていた短期分を「テレビ需給なんてどうせ寄り天だろ」と思って早売りしてしまったのが残念。もちろん全体としては下がるよりずっといいのだが……。

6200 インソース売出し

 社長を含む売出しで2200台まで下がるもこちらもやや戻す。それに絡む取引も特になしで、ずっとNISA分を恩株保有状態のまま。

ウェイト順主要ポジションと終値

順位コード銘柄名先月今月
14235UfHD16401978
2AMZNアマゾン$1816$1904
36200インソース27762572

ジョエル・ティリングハスト『ティリングハストの株式投資の原則 ——小さなことが大きな利益を生み出す』★★★★★

 「ピーター・リンチの直弟子」みたいな言い方をされている人だから、ピーター・リンチ本と似たような感じを予想して読んだら、全然イメージと違った。

 内容は多岐に渡るので、簡単に表現するのは難しいが、どこも良い。何度も読み返すことになるだろう。

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