トマスの疑い深い資産運用

30代半ばの日本人男性兼業投資家。日々勉強中です。

自我・我慢・慢心

 誰のこととは言いませんが、例の新婚さんとか、バフェットのアイコンで政治関係の発言ばかりしている人を見て思うことがあります。

 「自分の核」とでも言うべきもの、たとえば、

  • 人類70億人の全てが反対しても私はそう思う!
  • たとえこの世の誰一人認めてくれなくても私は私だ!

 というような、確固とした自我・自信を持たないのは、投資家として弱点だということです。

 一見、年寄りくさい曖昧な精神論に聞こえると思います。自分も長くそう思ってきましたが、アラフォーに近づいて少し意見が変わってきました。そうなるメカニズムもかなり説明がつくと思えます。

 一言で言えば、

  • 自分の核を持たないと、他人に振り回されっぱなしになり、我慢が効かなくなる

 ということです。「株の儲けは我慢料」と言われるように、投資において我慢が必要な場面は極めて多いのに、それができなくなるのです。

 たとえば、自分に自信がないから、失敗を認めることができずに損切りが遅れる人がいたとします。

 そんな人は、家族に知れたら自分がどう思われるかが心配で(ルール1を忘れた状態)損失を隠して放置し、結果的にさらに損失を膨らませてしまいます。

 たとえば、確固たる自我がないから、有名人の顔を借りて周囲に受ける発言ばかりしているうちに、正のフィードバックでどんどん過激化してしまう人がいたとします。

 そんな人が、投資の世界では、なぜか熱狂を逃れて冷静に少数派に属し続ける努力ができる、と考えるのは難しいでしょう。

 ……現実にもありそうな話ではないでしょうか。

 面白いのは、現在「忍耐」とほぼ同じ意味で使われる「我慢」の語は、元々「慢心」の意味だったのですね。言うまでもなく、慢心は投資の最大の敵とされています。

  1. 投資は我慢が大事
  2. 我慢は一種の慢心
  3. 慢心は投資の大敵

 さて、どうしたらいいのでしょう? 簡単な答えはなさそうです。

Factorio

 エレフォロ(@ele_folo)さんの影響でSteamでポチってしまった。

 マインクラフト以来、数年ぶりに面白いと思えるゲームに出会ったかも。トレイラーがとてもよくできているので、見てみるとよい。

  • シムシティのようなシミュレーション系統
  • civとかスタークラフトのようなRTS系統
  • マイクラ(特に工業化mod)のようなサンドボックス系統
  • いわゆるタワーディフェンス系統

 の要素を上手く混ぜて、さらにSF・マニアック成分を煮詰めた感じになっている。

  • なんでも自分一人で思いのままに支配したい
  • でも面倒くさいのは嫌だから自動化はしたい
  • SF・機械・科学・虫好き
  • 効率厨

 といった自分の属性にドツボ。

梶山三郎『トヨトミの野望 小説・巨大自動車企業』★

 うーん、見る人が見れば面白いのかもしれんが、全く興味が持てない。

 少し過去ログを見直して気づいたが、経済小説で面白いと思ったことが全くないなあ。これほど高評価のものでもだめか。

トム・トゥーリ『ファンダメンタル的空売り入門―危ない企業を見抜くトラブルサインとチャートテクニック』★★

 特にここがダメってことがあるわけではないのだが、どうも当たり前のことばかり言ってるように見えて、今ひとつ。

2016年分の確定申告書類を提出しました

 今年は住宅ローン分が、特例により源泉徴収時に済んでしまっています。

 そのため、

  • 10万円を越えてしまった分の医療費控除
  • ふるさと納税の寄付金控除

 の他は、セゾン投信売却時の損失とSBIの利益(どちらも少額)を打ち消しただけでした。

森岡毅『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?』★★★★★

 『確率思考の戦略論』の中で出てきたので読んだ。

 宣伝の一環として、最初からベストセラーにしようと狙って書いたとか。確かに抜群に面白い。

 実は今まで一度もUSJに行ったことがないのだが、一度行きたくなってきた。

楠木建『ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件』★★

 なんかいいこと言ってるようには聞こえるんだが、それ以上響いてこない。

アスペ気味の方が投資に有利か?

 これらの記事を書いていたら思い出した。

 の直後に書く予定だった話を再開。


 もう1年以上前になるが、Twitterの投資家TLでアスペルガー診断がちょっとした流行を見せた。その際

  • 「若干のアスペ傾向は投資にはむしろ有利」

 という言説が、いくつか観察された。本当だろうか?

(ちなみに、この記事では本当のアスペルガー症候群にはあまり興味がない。ネットスラングレベルの話と思っていただきたい。)

 結論から言うと、バイアスのせいで広まっている単なるデマの類ではなく、一定の根拠があると思われる。ただし、重要な留保条件があるので注意を要する。丸ごと信じてしまうと、むしろ有害にすらなりうると思う。

 生命・脳・機械・コンピュータといった複雑なものは、専門化した部分の組み合わせが高度に制御されてできている。というより、それが複雑であることの実際的な定義だ。

 定義そのものからいって、専門化した部品は、その専門分野について、他の部品より優れている。当然、全体(の平均)よりも優れている。でなければ専門化の意味はなく、そもそもその部品は存在していないだろう。

 別に難しい話ではない。CPUの計算能力がパソコン全体より劣るとか、メモリの記憶容量がスマホ全体より小さいとかいうことがありうるだろうか。そんなわけはない。

 制御に欠陥が生じたとき、何かの能力が増す(ことがあるように見える)というのは、直感には反しても、ありうるどころか、複雑かつ高度なシステムには必然的に生じる性質なのだ。

 そして、投資能力は、少なくとも市場平均を上回れるようなそれは、明らかに単純でない。コンピュータのように部品を眼に見ることができないだけで、多くの専門化した要素の組み合わせでできている。

 ネットスラング的に言われている「アスペ傾向」は、特定の分野へ非常に熱心に取り組み、優秀である、という程度の意味であろう。

 制御の部分に欠陥がないのであれば、それは単に特定分野で優秀な人である。制御の部分に欠陥があるのであれば、それは単に特定分野が優秀な代わりに、他の部分に(ひいては全体に)リスクを抱えた人である。

 まとめると、

  • 「若干のアスペ傾向は投資にはむしろ有利」

 という言説は、

  • 「なんらかの意味で特化しなければ、(とりわけ個人投資家が)優位性を獲得し、市場平均に勝つのは難しい」

 という意味合いであれば、一定の価値があると思う。しかし、

  • 「勝っている人は何か神秘的な能力を持っている」

 とか、

  • 「何か特定の能力(だけ)を身につければ勝てる」

 というような解釈がされるのであれば、危険であろうと思う。

30代日本人男性兼業個人投資家。日々勉強中です。
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